詐欺師が使う6つの心理作戦。つい引っかかってしまう理由とは?
6. アーリー・ウィン
「豚の屠殺詐欺」の多くで使われるテクニックが、「アーリー・ウィン(Early Win:最初は儲けられる)」です。これは、ほかの詐欺でも使われる簡単な手口です。 つまり、相手の信用を得るために、実際にいくらか儲けさせるのです。 投資先は、たいてい暗号通貨です。あなたは、失っても痛手にならない程度の、少額の安全なお金を投資します。 そして、その少額のお金をだまし取られることなく、利益を得ます。お金を引き出すことさえできるのです。 アーリー・ウィンは、相手の信頼を得られるよう設計されています。 一度、実際に少額の利益を得ると、次は、リスクを負って投資額を増やしたくなります。 そして、あとになって投資したお金を引き出せなくても、アーリー・ウィンでこの投資が本物だという「証拠」を見ているために、どんどんお金をつぎ込んでしまうのです。 注意すること 少額のお金を投資してみるよう強く勧められたり、利益を保証されたりしたら、文字通り、豚のように太らされているのかもしれません。
浅野美抄子(ガリレオ)