[特集/CL&EL新時代 02]ビッグマッチ増加で興奮度120% リーグフェーズはこの試合を観よ!
PSGは痛恨のビッグマッチラッシュ アーセナルは実質ポット1
最も得をしたチームがドルトムントなら、最も割を食ったチームはパリ・サンジェルマンということらしい。悲願の初優勝を目指す中、ポット1対決の相手はマンチェスター・シティ、バイエルンと確かに厳しい。さらにポット2の相手もアーセナル、アトレティコ・マドリード。気の毒なくらい組み合わせに恵まれていない。アーセナルとはすでに第2節で対戦して負けている(0-2)。 PSGは第4節でホームにアトレティコを迎える。ムバッペが去った後、エースとして期待されていたデンベレはルイス・エンリケ監督と確執が生じている様子。一方、アトレティコはアルバレス、スルロット、ギャラガーと大型補強を敢行、いずれも主力として活躍しているが第2節でベンフィカに0-4の完敗を喫していて安定感がない。プレイスタイルとしては保持のPSG、堅守速攻のアトレティコ。PSGのホームでもあり、そのままの構図になりそうだ。噛み合った好試合が期待できるだろう。 第4節インテル×アーセナルは実力的にポット1同士の試合。 チャルハノールを軸に組み立て、ラウタロ・マルティネスが決めるインテルがポット1。プレミアリーグの強豪アーセナルはポット2ではあるが、第2節ではポット1のPSGを2-0で破っているようにポット1相当の力がある。サカ、ハフェルツ、マルティネッリの3トップが強力、攻守に隙の無いモダンなプレイスタイルには定評がある。 インテルはポット2の相手がアーセナル、レヴァークーゼン、ポット4のASモナコとも対戦する。PSGほどではないが組み合わせが厳しくなったチームの1つだ。
新生ユーヴェにとって最大の難敵 優勝候補シティに食い下がれるか
第5節はリヴァプール×レアル・マドリード、バイエルン×PSG、インテル×ライプツィヒとポット1対決が多くある。 第6節はユヴェントス対マンチェスター・シティに注目したい。ポット2のユヴェントスが対戦するポット1はシティとライプツィヒ。最大の難敵がシティだが、ユヴェントスはホームで戦える。チアゴ・モッタ新監督を迎えたユヴェントスはエース、ヴラホビッチの2得点もあり、第2節でライプツィヒを3-2で下している。 フィールドを広く使ったビルドアップ、逆に狭いエリアに追い込んでいくコンパクトな守備が対照的。トップ下、サイドハーフ、ボランチで形成する五角形がボールサイドへ移動、完全なゾーンで整然と圧縮していくプレッシングが独特だ。 トップ下はこの五角形の守備ブロックに組み込まれているため、新加入のコープマイネルスが起用されている。MFならどこまでこなせる万能型だが守備力が買われているのだろう。むしろトップ下的な19歳のユルディズは左サイドハーフとしてチャンスメイクを担っている。欧州でもやや特殊なユヴェントスがシティを相手にどこまで食い下がれるかが見どころだ。