[特集/CL&EL新時代 02]ビッグマッチ増加で興奮度120% リーグフェーズはこの試合を観よ!
レアル×ドルトムント 昨季の決勝カードが早速実現
注目のポット1同士の激突はさすがに好カードが並ぶ、ポット1対決を中心に見逃せない試合をいくつかあげてみたい。第3節ではレアル・マドリード×ドルトムント。昨季のファイナルの再現だ。 ムバッペが加入したレアルがホームでもあり有利に思われるが、ムバッペ、ヴィニシウス、ロドリゴ、ベリンガムの4人をどう組み合わせるのがベストかの調整がまだついていない。これはレアルにはよくあることなのだが、連勝スタートで勢いのあるドルトムントとこの段階で当たるのはできれば避けたかったかもしれない。ドルトムントは2試合3ゴールのギラシ、アデイェミに期待がかかる。
バルサにとって相性最悪 バイエルンの壁が再び
第3節はバルセロナ×バイエルンもある。バルセロナはバイエルンとの相性が非常に悪い。 12-13シーズンの準決勝は2試合合計0-7で完敗。19-20準々決勝はコロナ禍のため一発勝負だったが2-8という歴史的大敗。21-22はグループステージで対戦して2試合とも0-3で負けている。 圧倒的なボール支配とハイプレスの循環で現代サッカーをリードしてきたバルセロナだが、自分たちの勝利の方程式を崩されると大敗する傾向がある。そしてそうなったときのバイエルンの容赦のなさは身に染みているに違いない。逆にバイエルンに勝った08-09、14-15はCL優勝を成し遂げていて、バルセロナにとってバイエルンは試金石となる存在といえる。今季はフリック監督の下、戦術的にも進化して絶好調。苦手バイエルンを下して勢いをつけたい。 一方、バイエルンもコンパニ新監督を迎え、近年まれにみる好調を維持している。第3節にして今季の優勝候補同士の激突はリーグフェーズでなければ実現しなかった。
ポット2に入ったドイツ王者 リヴァプールにとっても侮れない
第4節の最注目はリヴァプール×レヴァークーゼン。 ポット1のリヴァプールは第3節で同じくポット1のRBライプツィヒと対戦する。第4節のレヴァークーゼンはポット2ではあるが昨季のブンデスリーガ王者。さらに第5節ではレアル・マドリードと当たるので、リヴァプールにとっては力が試される3連戦になりそうだ。 アウェイに乗り込むレヴァークーゼンはシャビ・アロンソ監督の下、洗練された戦術をみせる。3バック+2ボランチでキープしながら、相手を前へ釣りだして攻め込む。この擬似カウンターの威力が抜群。5バックでがっちり守備を固めることもできる。シャドーでプレイする10番、ヴィルツは欧州で最注目の1人。俊敏でアイデアに富み、決定的なパスを出し、得点力も高い。 迎え撃つリヴァプールはスロット新監督を迎えてオランダ方式のポゼッションを加えた。後方の保持で相手を引き出しつつ、カウンターを創出するやり方はレヴァークーゼンと似ている。おそらくまだ完成には至っていないが、ルイス・ディアス、サラーの両翼を筆頭に破壊力は凄まじい。会場が「ライオンの巣穴」とも言われたアンフィールドだけに、レヴァークーゼンはがっぷり四つに組むか、やはり慎重策をとるのか。かつてリヴァプールでプレイしたシャビ・アロンソ監督の采配に注目するのも面白い。