Formula E

バッテリーEVによるサーキットレースの最高峰に位置するフォーミュラE。選手権発足10年目の節目となったシーズン10はロンドンで閉幕を迎え、元F1ドライバーでシーズン10はポルシェからフォーミュラEに参戦したパスカル・ウェーレインがチャンピオンに輝いた。2024年で選手権発足から10年となったABB FIAフォーミュラE世界選手権。節目となったシーズン10は1月から7月にかけて実施。フォーミュラEシーズン10のカレンダーは3月に第5戦として東京E-Prixが初めて組み込まれた全16戦で構成された。 【関連画像】フォーミュラEシーズン10でチャンピオンに輝いたウェーレイン 開幕戦のメキシコシティでタグ・ホイヤー・ポルシェ・フォーミュラEチームのパスカル・ウェーレインが優勝を飾ると、その後は第6戦ミサノE-Prixまでの全ラウンドでウィナーが異なるなど、混戦の様相を呈していた。 しかし、ミサノラウンドの2戦目となる第7戦でウェーレインが2勝目を手にすると、ジャガーTCSレーシングのニック・キャシディらも2勝目をマーク。第7戦以降の10レース中9レースで、ポルシェのウェーレインとアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ、そしてジャガーTCSレーシングのキャシディとミッチ・エバンスが勝ち星を確保。とりわけ、シーズン前半に振るわなかったダ・コスタは第10戦ベルリンE-Prixでシーズン初勝利を挙げると、第12戦上海E-Prixから3連勝をマークする活躍を見せた。 最終のロンドン2連戦の前の時点ではドライバーズチャンピオン争いはランキングトップのキャシディと、12ポイント差で並んだエバンスとウェーレインに絞られた。また、チームランキングはポルシェとジャガーの一騎打ちとなった。 ロンドンを舞台にした最終ダブルヘッダーの1戦目、第15戦ではウェーレインが優勝を果たしてジャガー勢を逆転すると、第16戦でウェーレインがジャガー勢の前でフィニッシュ。初めて世界チャンピオンに輝いた。 その一方で、チームタイトルはジャガーが獲得。また、シーズン10に新設された、パワートレインマニュファクチャラーが争うマニュファクチャラーズ選手権では、ジャガーが僅差でポルシェを抑え、初代王者に輝いている。 来季＝シーズン11では、現行マシンの進化型であるGEN3 EVOが導入される。GEN3 EVOはエアロキットが更新され外観が変わるだけでなく、これまで回生専用とされていたフロントモーターを駆動にも使用できるようになるなど、性能面でも進歩する。 また、時を同じくして、パワートレインサプライヤーとしてローラ・ヤマハが新規に参入。アプトにパワートレインを供給する。 シーズン11のカレンダーは、週末に2レースを行うダブルヘッダーとして開催される東京E-Prixを含む全17戦の構成。開幕戦サンパウロE-Prixは2024年12月7日に行われる。 FIAフォーミュラE世界選手権 シーズン10 ドライバーランキング FIAフォーミュラE世界選手権 シーズン10 チームランキング FIAフォーミュラE世界選手権 シーズン10 マニュファクチャラーランキング