“ぴちぴち戦略”人口2万人の町に年間120万人来店のヒミツ
山あいの食卓が一変?~海無し県に新鮮届ける
岐阜県の南部に位置する山あいの町、可児市。漁港から車で2時間ではあるが、グループ店の中では最も山深い場所に魚太郎がある。産直市場「湯の華市場」の中にある可児店だ。 「(出店は)けっこう悩んだのですが、鮮度が一番喜ばれるのは、海から一番離れた場所じゃないかと」(梶山) 住人は獲れたての魚を大歓迎。今では年間60万人が詰め掛ける繁盛店になった。 月に2回は来るという常連客、野原さん一家は、海のないこの町に魚太郎がやって来てから、食卓に並ぶ物が変わったという。 この日はプリプリのスズキを刺身にし、鯛は豪快に煮付け。フグの唐揚げまで加わった。 「十何年前はあまり魚が得意ではなく、肉が多かったのですが、魚太郎を知ってから魚が多くなった。年末は恒例になりました」(野原さん) ※価格は放送時の金額・および時価です
~村上龍の編集後記~ ホテル「パークハイアット」は思い出が多い。坂本龍一はよく部屋に遊びに来た。車寄せから、部屋まで、2回エレベーターに乗る。長い廊下があり、スペースを抜けて、スタッフが極端に少ないフロントに着く。そのホテルに、12年間在籍し、セールスを統括した人が、魚屋になった。信じられない転職だ。だが、梶山さんは、根性ではなく、合理性で勝負をした。「魚のことなんか何も知らんくせに」と言われながらとにかく売上を伸ばすことを片っ端からやっていった。極めようとしたのが「鮮度」思い返せば、ホテルも鮮度に充ちていた。 <出演者略歴> 梶山美也(かじやま・みや)1964年、三重県生まれ、愛知県育ち。1987年、ウェストバージニア大学卒業。1988年、旭通信社(現ADK)入社。1993年、パークハイアット東京入社。2005年、魚太郎のグループ会社に入社。2007年、魚太郎社長就任。 ※「カンブリア宮殿」より
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