<斉藤壮馬×山根綺>「るろ剣」第2期「京都動乱」対談(1) 操の希望とエネルギー 掛け合いの気持ちよさ
斉藤さん 率直に言って、物語の盛り上がりがすさまじいなと。「るろ剣」の物語の中でも、一つのクライマックスであるエピソードだなと感じました。アニメーション的には、第2期は一気に登場キャラクターも増えて、より多彩なバトルシーン、人間ドラマが描かれていくので、やはり見応えがある。今回収録にあたって、原作を読み返したのですが、ものすごくテンポがいいんですよね。長期戦だったよなと思っていたエピソードも、意外と話数としてはコンパクトにまとまっていて、マンガとしてのメリハリがすごくあるので、非常にワクワクするエピソードだなと思っております。
山根さん 子供の頃に読んだ時、印象に残っていたのはバトルシーンだったんです。ただ、操役に決まって改めて読み直してみると、人と人とのつながりや、関係性、心の揺れ動きがすごく鮮やかに表現されていることに気づいて。操自身も、剣心やいろいろな人と出会って、これまで経験したことのないような大きな壁にぶつかっていくので、一つ一つ大切に演じたいなと思いました。
◇令和の時代に操を演じるとしたら? どんなにシリアスでも前向きに
--巻町操は、第2期のヒロイン的キャラクターの一人です。操の印象は?
山根さん 実写映画を見た時、一番好きだと思った人物が、土屋太鳳さんが演じられていた操だったんです。すごく凛々しくて、まさに女性が憧れる女性だなと。その芯の強さ、格好よさが、操の無邪気な中にもしっかりと現れていたのがとても印象に残っていました。今回、操役のオーディションが来た時も「私もこの子を演じたい!」と強く思ったので、合格をいただけて本当にうれしかったです。今、新しい物語として、令和の時代に操を演じるとしたらこうしたいなと思ったものを、日々収録で出しています。
--操を演じる上で意識していることは?
山根さん 最初の収録では、年齢感を薫さんよりも下、弥彦くんよりも上、というのを明確に分かるようにしたいとディレクションをいただいて、そこを掴むのがかなり難しかったです。彼女はすごくひたむきで真っすぐで、周りの人を明るくできるようなエネルギーがある子なので、最近はシリアスなシーンでも、重たくなりすぎないというか、周りの空気に引っ張られすぎないようにしています。操は、希望に向かっていつでも前向きに考えることができる子だと思うので、これからもそこを忘れないようにして演じようと思っています。