〈ベル&ロス〉暗闇でも目を楽しませてくれる夜光ケースのタイムピース!
航空計器からインスピレーションを得た時計で視認性の高さを追い求め、名作を生み出してきた〈ベル&ロス〉。その最新モデルでは、驚きの手法で暗闇での発光を実現。目で楽しめて、実用性の面でも優れた新作をご覧あれ。
[ベル&ロス] BELL & ROSS
ライトアップされた街並みが、目を楽しませてくれる季節。暗闇で美しく灯る光のアートは理屈抜きで美しいと思え、ちょっとロマンチックな気分を楽しめたりする。そんな暗闇で華やかに光るものの美しさを、手元で楽しませてくれる時計があるとしたら、見てみたいと思わない⁉ それが〈ベル&ロス〉の新作としてお目見えした“BR-X5 グリーン ラム”だ。 本作で特筆すべきポイントは、インデックスや時分秒針だけでなく、ケースやベゼルまでが発光すること。その秘密は、多層構造ケースにある。クオーツ繊維で作られた“LM3D”という蓄光複合素材のシールドの間に、DLCコーティングを施したチタンを多層構造で重ね合わせているのが特徴。これによりグリーンの発光が拡散され、暗闇でケース全体が光っているように見える。 しかも、文字盤の時、分、秒、日付、パワーリザーブの各表示も際立つので、見た目に美しいだけでなく、実用性の面でも優秀なのだ。いうまでもなく、腕時計の世界では、パイロットやダイバーの使用を想定し、様々な手法で暗闇での視認性の高さを追い求めたタイムピースを開発してきた歴史がある。 〈ベル&ロス〉では、それを大胆な手法で実現した“ラム”コレクションを2017年から手掛けてきた歴史がある。その最新形として登場したのが最上位モデルの“BR-X5”で、新しい形の“夜光時計”を完成させたというわけ。だから性能面も秀逸で、スイスのケニッシ社が設計したマニュファクチュールムーブメントの搭載で、約70時間のパワーリザーブを実現。多層構造ケースは耐久性と軽量性の両面でも優れており、アクティブな場面での頼り甲斐も十分だ。 キャンプや早朝の波チェック中に美しく灯るグリーンのケースを眺められる“特権”を、この時計で手に入れるのも悪くない⁉
暗所で光るケースに採用された“LM3D”は、〈ベル&ロス〉のために特別に開発された複合素材。時針と分針は、スーパールミノバをコーティングしたスケルトンメタル製だ。ケース径41㎜、自動巻き、LM3Dケース、ラバーストラップ、100m防水。世界限定500本。199万1000円(ベル&ロス/ベル&ロス 銀座ブティック) ※雑誌『Safari』2月号より
文=遠藤 匠