誰でも乗れて安心・快適 AT普通免許でOK 「だれでもトラック」いすゞ エルフミオ CARスト-リー
AT限定普通免許で乗れるトラック―。といっても軽トラではなく、立派な小型ディーゼルトラックだ。いすゞのエルフミオは総重量を3.4トンに抑えて免許の種類に関係なく運転できるように仕上げた意欲作。トラックと聞けば〝大きくてカーブが怖い〟というイメージがあるが、最近は充実の安全装備で、ドライバーをサポートする。いすゞが「だれでもトラック」のキャッチコピーで送り出すエルフミオに試乗した。 【写真】普通免許で運転できる「エルフミオ」。迫力ある姿だがコンパクトなボディーで、見た目と違って運転しやすい 30年以上前に免許を取った筆者は普通免許だが8トントラックまで運転できる。とはいえ、いきなり8トン車を運転するのは無謀というか不可能だろう。 その辺の事情はお上も承知。免許制度の相次ぐ改定で、2017年3月12日以降に取得した普通免許は車両総重量3・5トン未満・最大積載量2トン未満・定員10人以下という指定になった。 試乗したエルフミオは平ボディ・シングルキャブの3人乗り。車両総重量3425キロで、長さ4690ミリ、幅1695ミリと乗用車なら5ナンバー枠に収まるコンパクトなサイズ。2リッターのディーゼルエンジンを採用し、最高出力は120馬力と十分なパワーを持つ。 まずは運転してみよう。運転席はかなり高い位置にありステップを使って乗り込む。身長188センチの筆者にはシートが多少窮屈だ。 エンジンをかけるとディーゼルらしいガラガラ音が響く。左右のミラーは手動で調整、サイズが大きいので周囲がよく見える。 ギアをドライブに入れ、軽くアクセルを踏んでスタート、やや緊張するも見通しがよく運転しやすい。 最大積載量が1・25トンの試乗車にはあらかじめ500キロの荷物が積んである。空荷と満載では乗り心地が変わるので、サスペンションも新設計したという。トラックの中では乗り心地がいいそうだが、それでも路面の凹凸があるとガタガタというショックが伝わる。 運転席から見渡す景色は、セダンなどとは別世界のパノラマビュー。最初はカーブで気をつかったがすぐに慣れた。 ハンドルは直径が大きめで、乗用車の上から下へ回すというより、奥から手前に引くように回す。パワステがよく利き遊びが多いので、長距離ドライブも楽そうだ。