ポチェティーノ招聘に窺えるパリSGの思惑――。なぜトゥヘルは意表を突くタイミングで更迭されたのか
早めに確保しておくために解任のプロセスを加速した
念願だったパリSGの新監督に就任したポチェティーノ(右)。ネイマール(左)やエムバペら多士済々の戦力を共存させ、最適解を導き出せるか。(C)Getty Images
パリSGが意表を突くタイミングで監督交代に踏み切った。トゥヘルの解任自体は昨シーズンの国内3冠にもかかわらず予想できたが、なぜ昨年末だったのか。そして後任の指揮官に、なぜポチェティーノを指名したのか。(文:フランソワ・ヴェルドネ/訳:結城麻里 2021年1月21日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック フランス』を転載) ―――◆―――◆――― 凍りつくような、驚きのギロチンが落とされたのはクリスマスイブのことだった。パリ・サンジェルマンがトーマス・トゥヘル監督の首を切ったのだ。 解任の決定そのものには驚きはなかったが、それが表面化したタイミングにはおぞましさを感じずにはいられなかった。昨年12月23日に開催されたリーグ・アンの試合で、ストラスブール相手に4-0の大勝を収めてから、まだ間もない頃だったからである(編集部・注/12月24日に複数の
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