セリエAで続いた「エースと指揮官」の対立。選手対監督で支持すべきは…【現地発】
ゴメスはバンディエーラだがクラブは監督支持を貫いた
近年におけるアタランタ躍進の2大立役者だったゴメスとガスペリーニ監督。クラブは指揮官を支持し、内外に「強さ」を見せつけた。(C) Getty Images
ローマではジェコが、アタランタではゴメスがいずれも監督と対立。大きな騒動に発展した。会長や強化担当者はマネジメント力が問われる状況だが、指揮官を支持するクラブこそが結局は「強い」と、筆者は言う。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2021年2月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― 監督はスター選手のエゴを許さず、スター選手は監督に反逆する――。セリエAではそんなトラブルが目立っている。 1月中旬になってASローマで勃発した主将エディン・ジェコとパウロ・フォンセカ監督の対立は、昨年末に起こって大きな喧騒を引き起こしたアタランタの主将アレハンドロ・ゴメスとジャン・ピエロ・ガスペリーニ監督の決裂に匹敵する衝撃だった。 チームで最も重要な存在であるキャプテンが、本来ならば全面的
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