2025年世界陸上、2030年札幌冬季五輪構想も経費膨張|金まみれの祭典、東京五輪が残す「負のレガシー」
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国際陸上競技連盟(世界陸連)は7月14日、米オレゴン州で開いた理事会で、2025年世界陸上競技選手権大会の東京開催を決めた。オリンピックとは一見つながりのないこのニュースは、東京2020オリンピック・パラリンピック大会の「負のレガシー」である経費膨張の第二幕が開いたことを示す。 2025年世界陸上は国立競技場が会場だ。だが、国立競技場にはそれまで、世界陸上の会場となる資格がなかったことはあまり知られていない。練習用のサブトラック設置という、世界陸連が公式記録を認定する必須条件を満たさなかったからだ。 2020年東京五輪でも世界新記録が出たのは、大会中、国立競技場近くの神宮外苑内に仮設のサブトラックが設置されたことによるが、この仮設サブトラックは五輪終了後に撤去された。地権者の明治神宮が三井不動産などと一帯を再開発するためだ。
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後藤逸郎