森崎ウィン『Birthday Boy in Billboard Live』ライブレポート「エンターテインメントは人を救う力があると信じて」
「願っていることはたったひとつ。早く、世界が平和になって…」
続いて森崎が担当している関西電力のCMソング「Twinkle Twinkle Little Star」、オリジナル曲「Dear」を届けたあと、「昨日さ……」とナチュラルに話し始めるウィン。大阪でのビルボードの公演が終わったあと、マネージャーたちとジョギングをした話や、新しく試してみた体のケア方法について自然体で話す。Crewと久しぶりに会ったこともあり、話したくて仕方がない!という気持ちがあふれ出しているようだ。「こういう近況報告をするのも、私のライブの醍醐味!」とにっこり。 そして、「もうあと2曲で終わり!? 早!!」と驚きの表情を浮かべる。「もう1曲ぐらい盛り上がる曲があるかと思ってた」とつぶやきつつ、改めて、誕生日間近のタイミングに、ビルボードでライブができたことについて感謝の気持ちを伝えた。 笑顔でトークを続けていた森崎だが、これから歌う2曲について話を始めると、表情は真剣なものに。 披露するのはベリンダ・カーライルの「Heaven Is A Place On Earth」だ。 世界ではこの数年、さまざまなことが起こっている。一概に何が悪いとは言えない、でも、ひとつだけ強く言えることがあると。それは「なぜ人の命を奪うような行動が起きるのか」ということ。この地球上で一緒に生きている人たちなのに、どうして。同時に「俺ってこんなに無力なんだ、と思ったこともありました」。 しかし、ライブをし、Crewと会い、改めて気がついてこともあるという。「エンタメがあるじゃん」。 「今すぐ何かを変えることはできないかもしれないけれど、願い続けることはとても大切だと思うんです」 自分自身がエンタメで届けられる想いがある。それが何かを変えるかもしれない。救える人、心があるかもしれない。そんな気づきは、心を強くする。 「エンターテイメントは人を救う力があると信じて」そんな想いも込めて、「Heaven Is A Place On Earth」、そして「今日この瞬間を覚えていてほしいな、という想いを込めて」と「Remember Me」を届けた。 「こうやってCrewと一緒に過ごす瞬間が僕にとってはかけがえなくて、愛おしくて、儚くて、ずっとこのまま続けばいいな、と思いながら、また会える日を楽しみにしている自分がいたりして。だから、すぐまた会いましょう」 全13曲を終えて、ジャケットを肩にかけ、ワイングラスを片手に立ち去った森崎だったが、すぐに大きな拍手に呼ばれて登場。そんなウィンに会場から「Happy Birthday Song」が贈られた。さらに、バースデーケーキプレートのプレゼントに「マジで!?」と表情をほころばせる。プレートを手に、ワンショットの記念撮影をし、幸せそうな表情を浮かべた。 アンコールには「願っていることはたったひとつ。早く、世界が平和になって、手を取って、いろんなところでいろんな景色を見て笑い合える日が来ること」……そんな願いを込めて「What a Wonderful World 」。さらに「Love in the Stars -星が巡り逢う夜に-」と続けた。 エンタメに、歌に込められた森崎の想い。それはきっと、会場、配信で観ていたCrewに届いたに違いない。 アンコールを終えたあとも、客席からは拍手は大きくなるばかり。 その拍手に応えるようにして、もう一度だけ姿を現した。嬉しそうな笑顔に、拍手への感謝が溢れていた。 軽快なトーク、最高の歌声、そして強い願い。森崎ウィンのビルボードでの公演は、Crewたちにとって、忘れられない時間になったのではないだろうか。 次は8月31日(土)~東京、大阪にて行われる『MORISAKI WIN LIVE TOUR ~MODULATION~』が控えている。ますますパワーアップしていく森崎ウィンの歌声に酔いしれたい。