森崎ウィン『Birthday Boy in Billboard Live』ライブレポート「エンターテインメントは人を救う力があると信じて」
「あなたの言葉を聞かせて」優しいコール&レスポンス
特別な日に、特別な場所で行われるライブということで、「今日しか見られないライブを見せたい」「こんなウィンもいるんだなと見てほしい」と語る森崎。 次に届けるのは、「せっかくなのでカバーをやらしていただこうかな、と」。 誰のどの曲か。曲名を言わなくても分かると思う、と言って披露したのはMISIAの「Everything」だ。本当に、言わずと知れた名曲だ。圧倒的な歌唱力、でも柔らかく、包み込むような歌声。「音楽の粒」という言葉を使っていたが、まさにその粒がひとりひとりのところに届くような気がする。 そしてそのまま、自身の楽曲「My Place, Your Place」を。今度は、まるでひとりひとりに歌いかけるように。歌詞である「そしてあの台詞を言うよ OK?」と問いかけると、会場からは大きな「OK!」というレスポンスが。微笑み、「ボクを信じて」と歌いかける。ラストはロングトーンを響かせると、バンマスとハイタッチ。「めっちゃ楽しいね!」と笑顔を見せた。 MCでは、まずカバー曲の「Everything」について。 2019年に、BS朝日の「My Anniversary SONG」という番組で歌ったことがあるという。そのときはアーティストのKのピアノ伴奏と共に歌唱。今回は5年ぶりの披露となった。「カバーはすごく緊張する」としつつ、「僕は自分もアーティストをやっている身としてこれからも精進していきますので、今後もご期待を!」と今後、新たなカバー曲も聞けそうな、そんな楽しみになる言葉も口にした。 そして話題は、ミャンマーで過ごしていたころについて。ミャンマーで住んでいたときは、おばあちゃんと住んでいた、と。 おばあちゃんは音楽が大好きで、洋楽も、ミャンマーポップスも好き。運転もするおばあちゃんと、金曜の夜は外に食事に行ってそのまま帰りはちょっとドライブして帰ったりしていたという。 「僕の特等席は助手席で。いつのまにか寝ちゃったりして、でもその隣でおばあちゃんは大合唱です。いろんな曲を歌いながら。たまに音楽に入り込みすぎて、1人で泣いたりするんですよ」感情忙しいなと思っていたという、当時のウィン少年。 「そんなおばあちゃんのもとで育ちまして。おばあちゃんは僕よれ先に起きるんですね。掃除とかもしながら。そして、大体この曲を歌いながら『起きて!』って起こされるんですけど、それがこんな曲なんですけど知ってるかな」と披露したのは、マドンナの「Like A Virgin」、曲中に「Singin' in the Rain」が掛け合わされるアレンジになっており会場には爽やかな風が吹き込む。ラストは傘をさす、という演出も(このあと、傘はスッとスタッフに回収されていった)。 続けて、手拍子が響く中、「U」を披露。「あなたの言葉を聞かせて」と歌い、Crewたちは「ウィーン!」と声を発する。優しいコール&レスポンスに、会場は温かな空気に包まれていく。 グラスを傾けつつ、「楽しんでますか!」と呼びかけると、Crewからは大きな拍手が。 「U」について触れつつ、間もなく行われるライブツアー「MODULATION」の話題へ。 「いろんなアレンジを加えながらも、もとの楽曲の良さはなくさずに、変化を入れつつ、ライブでしか聴けない音楽というものを、違う角度で作っていきたい」という次回のツアー。見るものによってそのときの居方も変わる、と言い、「もしかしたらみなさんも新しい自分に出会えるようなライブになるんじゃないかなと思います」。 「どのように変わるかはおまかせしますが、新しい自分にも会えるようなライブになったらいいな、という想いを込めて作っていますので遊びに来てください」と期待を掻き立てた。 ちなみに、ツアーではUSBをグッズで出すそうで、ビジュアルもかわいく、このUSBにしか収録されないスペシャルコンテンツもあるという。熱くグッズについても語っていた森崎が印象的だった。