遠藤航のCB起用「順応できて不思議はない」 Jリーグ時代に立証…欧州で実力発揮の訳
遠藤はリバプールでCB起用された
イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航は今季、本職の中盤センターだけでなくセンターバック(CB)としての起用でも期待に応えている。SNS上では海外から「すんなり順応できて驚きはない」とその理由が注目されていた。 【動画】CB遠藤航「なんて選手だ!」 トッテナムFWをオフサイドに引っ掛けた完璧ラインコントロールの瞬間 アルネ・スロット新監督の下ではベンチスタートが増えた遠藤だが、シーズンも折り返し地点を過ぎ、負傷者も増えている中で存在感を高めている。プレミアリーグでは試合終盤のクローザー的な役割で定着しているが、リーグカップではここまで4試合中3試合で先発出場。準々決勝のサウサンプトン戦(2-1)ではリバプール加入後初めてCBとして先発フル出場し、高い評価を受けた。途中出場だった準決勝ファーストレグのトッテナム戦(0-1)でもCBで起用された。 リバプール専門の情報を伝える公式X「The An field Buzz」は「遠藤航はほかのどのポジションよりも多くCBとしてもプレーしている(240試合)。すんなりと順応できて驚きはない」と日本代表キャプテンに関するデータを取り上げていた。また選手のプレーデータなどをまとめるドイツの移籍情報サイト「Transfermarkt」によれば、遠藤はこれまでのキャリアでCBとして240試合に出場している。守備的MFとしての出場は192試合となっており、キャリア全体で見ればCBとしてプレーした試合の方が多い。 遠藤は湘南ベルマーレや浦和レッズなどJリーグ時代には主にCBを務め、現在のように主にMFとして活躍するようになったのは欧州移籍後。ドイツ1部シュツットガルトやリバプールでの印象が強い海外ファンにとってはCB起用自体が驚きを与えたかもしれないが、このデータを見ればその適応力の高さにも納得といったところだろうか。 なお、リバプールは現地時間1月11日にFAカップ3回戦で英4部相当のアクリントン・スタンリーと対戦する。地元紙「リバプール・エコー」は「シニアのCBで起用可能なのはフィルジル・ファン・ダイクとイブラヒマ・コナテのみだが、遠藤はトッテナム戦で好印象を残した」と再びのCB起用を示唆しつつ、「もしDFラインでの起用が求められなかった場合、彼(遠藤)は2人の守備的MFの役割を担うことが予想される」と言及していた。次節もマルチな活躍を示す遠藤の起用法が注目されそうだ。
FOOTBALL ZONE編集部