ベトナム軍、謎の陸自「履帯車両」の教育訓練完了 でも“戦闘”はしません! どんな車両?
茨城県での教育訓練終了
防衛装備庁は2024年11月5日、茨城県の陸上自衛隊勝田駐屯地にある施設学校で、ベトナム軍への資材運搬車の運用・整備教育が終了したと発表しました。 【確かにこれなら悪路もラクラク!】資材運搬車の運用・整備教育の様子(画像) 資材運搬車は無限軌道式(いわゆるキャタピラ)の足回りを持つ車両です。車体は全長4.3m、全幅約2.15mで、最大積載量は約3t。荷台は、ダンプトラックのように油圧シリンダーで後方に傾けることができ、車体中央に備えた吊り上げ能力約2tのクレーンと合わせて使うことで、人力で運べない重量物でも、自力で撤去から運搬、廃棄まで行えます。 大型トラックや油圧ショベルなどと比べて小型であることから、狭い道を進んだり、狭い場所で活動したりできるほか、悪路に強い足回りを活かして泥濘地や湿地、山間地でも活動できる特性を持っています。また、大型トラックに載せて輸送できる高い被輸送性も兼ね備えています。 この資材運搬車について、日ベトナム防衛装備品・技術移転協定に基づく初の防衛装備品の移転案件として、2024年7月にベトナムへの中古車両の移転が決定されました。これに基づき、2024年9月17日から10月24日までの間、ベトナム軍関係者を日本に招き、陸自施設学校や製造会社で運用・整備教育を実施していたとのことです。 防衛装備庁によると、教育を受けていたベトナム軍からは、日本の高い技術力を実感できたことと、日本人のホスピタリティに対し感謝の言葉があったとのことです。
乗りものニュース編集部