中国・中秋節にちなんだ月餅パンでパンダの誕生日祝い
【東方新報】中国・四川省(Sichuan)雅安市(Ya’an)にある中国ジャイアントパンダ保護研究センター雅安碧峰峡基地では、「中秋節」の季節柄、蒸したトウモロコシパンを「月餅」の形に作って、パンダたちの誕生日をお祝いしている。 ジャイアントパンダの繁殖期は毎年7月から9月のため、パンダの誕生日もまた中秋節前後のこの期間に集中する傾向があるのだという。 飼育員たちは、飼育中のジャイアントパンダの年齢、性格、健康状態、食の好み、安全性などを考慮し、「月餅」の形の蒸しとうもろこしパン、フルーツ盛り合わせ、タケノコケーキなど、豊富な種類のプレゼントを用意する。 パンダたちの生活をより豊かに、より楽しくするために、保護研究センターの専門家たちは、飼育中のパンダたちの異なるライフステージに合わせて、さまざまな計画を立てている。 2019年に中国に戻った米国生まれのパンダ「貝貝(ベイベイ、Bei Bei)」は囲いの中で、トウモロコシの実が枝にぶら下がった果物や野菜のバスケットのプレゼントをもらった。飼育員のジュさんの話によると、「ベイベイ」はいつも元気いっぱいで、木登りが大好きで、泥んこ遊びが特に大好きだ。 また、4歳になる双子の兄弟「佳陽(ジャヤン、Jia Yang)」と「佳佰(ジャバイ、Jia Bai)」も泥遊びが大好きで、彼らの誕生日には「チェスの試合」をテーマにした飾り付けで遊び、果物や新鮮な竹や特製の「月餅」で飾られた休憩場所に登って美味しいプレゼントを楽しんだ。 日本から帰ってきた「香香(シャンシャン、Xiang Xiang)」にも特別な月餅が贈られた。「シャンシャン」は17年に東京の上野動物園(Ueno Zoo)で生まれ、23年に中国に帰国した大人気のパンダだ。飼育員のジャオさんの話によると、雅安碧峰峡基地に到着して以来、健康状態は良好で、食欲も旺盛なのだそうだ。 中秋節直前の14日、雅安碧峰峡基地では20頭以上のジャイアントパンダが姿を見せていた。(c)東方新報/AFPBB News ※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。