「1ヶ月プラ使わず生活してみた」SNS動画で''面白い''を入り口に社会を知るきっかけを #豊かな未来を創る人
── メディアの総再生回数は3億回を超えたとのこと。多くの人たちに見られる理由は、どんなところにあると感じますか。 「社会課題について考えよう」というメッセージを入り口にするのではなく、あくまでもコンテンツとして、つい面白くて見てしまうような切り口や見せ方を大事にしているところだと思います。 日々忙しく生活する現代人は、ただでさえ情報があふれている中、すき間時間や余暇の時間でわざわざ自ら社会問題について知ろうと思う人は多くないと思うんです。だからこそ、普段何気なくSNSで見るエンタメコンテンツのような形式で動画を配信をして、気づいたら社会のことを面白く知るきっかけを作りたいと思っています。
「僕には無理だ」を変えた出会い
── 社会課題に興味を持つきっかけは何だったのでしょうか。 高校生の頃に聞いた、国際教育支援を行うNPO「e-Education」の創業者である税所篤快(さいしょ あつよし)さんの講演です。税所さんはご自身について「高校生の頃は偏差値28くらいの落ちこぼれだった」と話していたんですね。 同じ高校時代で考えたら、「落ちこぼれ」だった税所さんより僕の方が偏差値が上なのに、僕にも税所さんと同じように世界を舞台にイノベーションが起こせるかと言われたら、無理だと思いました。でも同時に「なんで無理だと思ったんだろう」と疑問に感じて。 そもそも僕は自己肯定感があまり高くなかったので、どんなことにおいても「自分にはできない」と考えてしまいがちだったんですね。でも、税所さんの話を聞いた時、挑戦してもいないのに自分にはできないと勝手に思い込んで逃げてきただけだったと気がついたんです。 幼い頃にヒーローに憧れた人は沢山いると思います。僕もその一人でしたが、そうなるなんて無理だって諦めてしまっていたんですよね。でも、税所さんのように自分も誰かを救えるなら。できるか分からないけれど、やってみたいとその時に思えたんです。それから社会課題に興味を持つようになりましたね。 きっと、税所さんが幼少期から優秀な人だったら今こうなってないと思います。落ちこぼれだったからこそ、税所さんの話に大きな影響を受けました。