記帳義務化時代の確定申告、会計ソフトで乗り切ろう
中小企業のテクノロジー利用を促進
佐々木社長が「freee」を作ったのには当然、理由がある。佐々木社長は「ベンチャー企業の財務の仕事をやっていたときに、ボトルネックになっているのは会計ソフトだと思った。Googleに転職し、中小企業に自社のサービスを使ってもらおうとしていた際に、世界に比べても日本の中小企業はテクノロジーを使うのが遅れていることに気づき、会計ソフトはイノベーションが起こっていないと思って起業し、このソフトを作った」と話す。 同社の会員は2月4日現在で20万人。売上は、公表していない。「現在は、法人利用も増えている。今後はバックオフィスの自動化・最適化を目指し、給与計算や経費精算の分野にも進出したい。現在はクラウド型会計ソフトのシェアは5%なので、これから増やしたい」と佐々木社長。 確かに、確定申告は面倒かもしれない。しかし本来の業務とは関係のないことであり、より簡単に済ませたい。そのために、会計ソフトを導入するのもいいのではないだろうか。 (ライター・小林拓矢)