新春に合わせて「雪月花」テーマに横山大観らの作品展示 三重・パラミタミュージアム
「雪月花」をテーマにした名品28点が展示=パラミタミュージアム(三重テレビ放送)
明治以降の日本画界をけん引してきた、横山大観らによる「雪月花」を画題にした名品などを紹介する企画展が、三重県菰野町のパラミタミュージアムで開かれています。 岡田文化財団の設立45周年を記念して開かれている特別企画展で、新春に合わせて花鳥風月を感じてもらおうと、パラミタミュージアムの収蔵品の中から「雪月花のこころ」をテーマにした名品28点が展示されています。 中でも、三幅対は明治以降の日本画界をけん引してきた横山大観、川合玉堂、そして川端龍子の三人が「雪」「月」「花」を描いた共同作品です。 三つの画題を3人の作家にそれぞれ割り振り、毎年順番に画題をずらして3年かけて全体が完成するという「循作」の趣向で描かれていて、独自の道を歩みながら主義主張を超えて、人が交流を図っていたのがうかがえます。 このほか、琳(りん)派をイメージした絢爛豪華なコーヒーカップや、江戸時代後期に作られた有節萬古の陶器などの工芸品も見ることができます。 この特別企画展は26日まで開かれています。