センバツ2024 高知、阿南光に吉報(その1) /高知
第96回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の選考委員会が26日開かれ、2023年の秋季四国地区大会の成績などを参考に、四国からは高知(高知)と阿南光(徳島)の2校が選ばれた。同大会で優勝した高知は、3年連続21回目の出場。同大会準優勝の阿南光は、前身の新野が1992年に出場して以来、32年ぶり2回目となる。 【写真で見る歓喜の瞬間】歴代のセンバツ覇者たち センバツ大会の組み合わせ抽選は3月8日。大会は同18日に兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開幕する。 毎日新聞は26日、2校のセンバツ出場決定を伝える特別号外を配布した。 ◇高知 「ベスト8の壁」挑む 高知の出場決定が選考委員会から発表されたのは、午後4時5分ごろだった。校長室でインターネット中継を見守っていた永野隆史校長は学校の名前が呼ばれた後、浜口佳久監督に「おめでとう」と声をかけ、握手をして喜びを分かち合った。 その後、永野校長は車で15分ほど離れた野球部専用グラウンドに移動。2年生は修学旅行で不在だったため、1年生に出場決定を伝え、「総合力で非常に高い評価で代表に選ばれました。おごることなく、お世話になった人たちに感謝しながら本番を迎えてほしい」と激励した。 昨秋の公式戦で、ダブルエースの辻井翔大(しょうだい)、平悠真両投手(いずれも2年)を正捕手として支えた片井翔太選手は「甲子園では攻めの配球を徹底して、2人の良さを引き出したい」と力を込めた。中軸の大石来輝選手は「大歓声の中でプレーするのが楽しみ。去年越えられなかったベスト8の壁を突破して優勝できたらうれしい」と活躍を誓った。【前川雅俊】 ◇阿南光 「甲子園で勝つ」闘志 阿南光では、会議室で笠原高志校長と岩前涼也野球部長らが選考委員会のインターネット中継を見守った。午後4時過ぎに学校名が読み上げられると、張り詰めていた空気が緩み、学校関係者に安堵(あんど)の表情が広がった。 その後、笠原校長がグラウンドに集まった野球部員を前に「おめでとう」と出場決定を報告。選手たちは「甲子園で勝つぞ」とガッツポーズを作って喜びを爆発させた。 昨秋の公式戦で、チームトップの打率を記録した中軸の福田修盛(しゅうせい)選手(2年)は「まだ実感がわかないが、出場が決まって一安心している」と笑顔。32年前に前身の新野でセンバツに初出場している父の章(あきら)さん(49)から「甲子園は良いところ。ぜひ行ってほしい」と言われていたという。「ヒットを打ってアピールしたい」と活躍を誓った。内野手の芝山拓人(たくひと)選手(2年)は「甲子園では守備で活躍できるように全力でプレーしたい」と抱負を語った。【山本芳博】