1人暮らしで基本外食なので「食費が月5万円」。節約のため自炊を始めたいのですが、炊いたご飯を炊飯器で保温するのと、小分けにして冷凍するのでは、どちらが節約になりますか?
1人暮らしをしていると、つい外食が多くなり食費がかさんでしまいます。毎月の食費が5万円を超えると「節約のために自炊を始めたい」と考える方も多いのではないでしょうか。 自炊を始めると、残ったご飯の保管方法や翌日の食べ方に悩むことがあります。物価の高騰も影響して、できるだけ経済的な方法を選びたいところです。 本記事では、炊いたご飯を炊飯器で保温する場合と、冷凍して電子レンジで解凍する場合の電気代について解説します。また、炊飯器や電子レンジを使って電気代を節約する方法も紹介します。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
炊飯器で保温する場合と電子レンジで解凍する場合の電気代
炊飯器でご飯を保温する場合と、冷凍したご飯を電子レンジで解凍する場合の消費電力や電気代を把握することで、どちらが経済的か判断できます。また、日常生活での節約のために電気代をシミュレーションする際にも役立ちます。 本項では、炊飯器の保温と電子レンジによる解凍の消費電力と電気代について、詳しく見ていきます。 ■炊飯器で保温する場合 経済産業省資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ 2023年版」によると、炊飯器でご飯を保温する際の消費電力は、4時間で66ワットアワー、10時間で165ワットアワーです。 公益社団法人全国家電電気製品公正取引協議会によれば、電気代の目安単価は1キロワットアワーあたり31円です。そこから計算すると、保温時の電気代は4時間で約2円、10時間で約5円になります。また、炊飯1回あたりの消費電力は158ワットアワーで、電気代は約4円です。 ■電子レンジで加熱する場合 経済産業省資源エネルギー庁の同資料によると、電子レンジでご飯を3分加熱する場合の消費電力は35ワットアワーです。電気代目安単価1キロワットアワーあたり31円を使用して計算すると、電気代は約1円になります。 ■電子レンジを利用したほうが経済的 上記の計算から、炊飯器でご飯を保温する場合と冷凍ご飯を電子レンジで加熱する場合では、電子レンジのほうが経済的という結果になりました。 ただし、使用する炊飯器や電子レンジの種類、ご飯の状態、冷凍の仕方、使用頻度などによって結果が異なることがある点には注意が必要です。また、電子レンジのほうが経済的であっても、炊飯器には冷凍する手間を省け、すぐに食べられるというメリットがあります。