【花火が毎日】どっかーん!諏訪湖は7月26日から8月25日まで連日打ち上げ!期間中はずっと「たまや~」
花火は、急に観たくなる
夏といえば、花火! だが……急に観たくなったらどうしよう? 日本人だったら夜空に向かって「たーまやー!」と叫びたくなることもあるだろう! それが民族としての避けられない習性というものだ。 ところが打ち上げ花火はステキなのだが、困ったことに通常は特定の場所でひと晩ふた晩しか上げられない。なかなか観る機会がない。一発一発が高額だろうから頻繁に設定できないのはしょうがないとは思うけど。 その一発のお値段を調べてみると、一尺玉・10号玉(直径30cmの玉で、開いたときに300mくらい)が5万円から8万円、四尺玉・40号玉(直径120cmの玉で、開いたときに700m超)だと260万円とか、もう!小さいのも含めて、それを数百から数千発とか上げるって、各地の花火大会実行委員会さんは予算をいくら持っているんだか、すごいな。 でも文化的側面を省いて観光の客寄せだけを考えるなら、花火をドーンより、お札をバーンと空から花火費用分撒いたほうが、、オーバーツーリングで困ったことになれる?んじゃないかなぁ。 ……ごめんなさい。常識のない発言でした。 打ち上げ花火ってそういうものじゃないですよね。日本ではもともとは飢饉・疫病による死者たちの慰霊や悪疫退散のためのお祭りとして上げられたと聞く。大事な願いが込められている。そんなことを知らなくたって、夢が光となって弾けるような、崇高なものを感じられる。地方ごとに文化がある。派手なのに厳か。花火、ステキ。 【 画像ギャラリー 4枚】【花火が毎日】どっかーん!諏訪湖は7月26日から8月25日まで連日打ち上げ!期間中はずっと「たまや~」……の写真を見る!
連日の打ち上げをしてくれているところが!
話をもどそう。「夏に急に花火を観たくなったらどうするか」というマジメなテーマ。答えはカンタン。連日の打ち上げをやっているところまで、走って行くだけだ。 1日か2日だけ開催する大きな花火大会は、いいものなのだけど、渋滞を避けられないし駐車場探しも大変そう。でも連日打ち上げのところなら、渋滞を考えずに済む。 じつは打ち上げ花火大会というものは日本各地で年間数百回行われていて、そのうち20~30の大会は4日以上連日で打ち上げているのだ。 そこで関東在住の方への筆者からの推しは、規模、距離、期間を考えて……ジャジャン!「諏訪湖サマーナイト花火」。7月26日から8月25日まで毎日!約500発が20:30スタートで打ち上げられる。無料だし。気前がいいね。特徴として「周囲の山に反響する迫力ある音」と「300m先から打ち上げられる近さ」がある。 会場の諏訪市湖畔公園は新宿から187km、2.5時間先。それくらいの時間なら叫びたい気持ちも我慢できるだろう。花火を楽しんだあとは、そのまま公園のとなりにある上諏訪温泉ほか、湖畔の温泉を利用すれば、宿泊費も巡り巡って次回以降に観る花火代になろうというものだ。 叫ばないなら湖畔ではなく旅館内で花火を楽しむこともできる。レイクビューの部屋から花火を独り占め、露天風呂の水面に映してというのもよい。遊覧船、屋上ビアガーデンで!というのも可能。人は、弱い。ジョッキは、強い。花火の風情をしみじみ楽しみたいという心はすぐに挫けそうだ。 ただし、8月15日だけは「第76回諏訪湖祭湖上花火大会」が19:00からスタートするので、ご注意を。長時間大玉が上がるけど、この日はすべて有料桟敷で、混雑も予想される。でも競技花火やスターマイン(速射連発)もあるので、「すごい花火」を観たい人や、明日の花火大会を育てたい人は狙って行くといいかな。