川面照らし平和願う 富山のいたち川で灯籠流し
富山市中心部を流れるいたち川で24日、恒例の灯籠流しが行われた。今年で30回目で、520個の淡い光が川面を柔らかく照らした。 富山大空襲の戦火から逃れようと川に飛び込んで命を落とした犠牲者を弔うため、いたち川沿いに置かれた地蔵をまつる地蔵祭りの一環として実施。戦後50周年の節目である1995年に始まった。 いたち川に架かる水神橋(同市清水町)から雪見橋(同市向川原町)までの約1キロの間で、川沿いの10町の住民らが平和や家内安全などの願いを灯籠に書き込み、川に流した。同市中央通りの会社員、川口紗希さん(40)は「家族が元気に過ごしてほしいと願いを込めて流した」と話した。