DeNA 三浦大輔監督が正力松太郎賞を受賞 複数候補で議論の末、満場一致で選出「勝負の世界で勝ち上がった手腕を評価」
プロ野球の発展に最も貢献した監督や選手に贈られる「正力松太郎賞」の選考委員会が7日開かれ、DeNAの三浦大輔監督が選出された。 1998年以来26年ぶりの日本一に導いた三浦監督は、球団では佐々木主浩氏以来、監督としては球団史上初の受賞となった。 チームは今季リーグ3位に終わるも、ポストシーズンで指揮官として見事な手腕を発揮した。 クライマックスシリーズ(CS)ではファーストステージで阪神に2連勝すると、ファイナルステージでは巨人を最終第6戦で制し、17年以来7年ぶりの日本シリーズ進出を果たした。 7年前同様にソフトバンクとの対戦となった日本シリーズはホームで連敗するも、敵地福岡に移した第3戦でエース・東克樹が7回1失点の好投で怪我からの復活を見せ勝利。 勢いを取り戻したDeNAはそのまま4連勝を飾り、勝負を決めた。98年と同じ本拠地・横浜スタジアムでの第6戦で当時のV戦士である三浦監督が宙に舞った。 両リーグの王者を相手に短期決戦で勝ち抜き、リーグ3位からの”下剋上”を果たしたDeNA。ただ、正力賞の選考では意見が割れたようだ。 シーズンでは91勝でパ・リーグを制したソフトバンク・小久保裕紀監督や、同じく一年目で巨人をセ・リーグ優勝に導いた阿部慎之助監督も候補に挙がっていたという。 その中で議論を重ねた結果、最終的には満場一致で三浦監督が選出。 座長を務めた王貞治氏は「勝負の世界は勝たなきゃいけないってことが鉄則。そういった意味では見事に勝ち上がった手腕っていうのは評価されるべき」と明かしている。 なお、議論の過程ではCSのアドバンテージや、日本シリーズ優勝監督が正力賞選出基準と思われているような傾向の見直しも提言された。今後、選考の際などに再び議論が展開されていくのかも注目される。
まるスポ編集部