Valve『Half-Life 2』20周年で大幅更新、18日まで無料配布。訴訟やハック事件、Steam誕生を語る開発ドキュメンタリーも公開
一人称シューティングゲームの金字塔『Half-Life 2』発売から20周年を記念して、Valveが大規模アップデートを配信しました。 【この記事の他の写真を見る】 11月18日(月)まで、Steamで『Half-Life 2』本編および統合されたDLCの『Episode One』『Episode Two』を無料配布します。日本時間では19日(火)午前3時まで。 さらに20周年記念企画として、創業者でありプレジデントであるゲイブ・ニューウェルはじめ当時のスタッフがHL2の開発と当時のValveを語る2時間のドキュメンタリー『Half-Life 2: 20th Anniversary Documentary』をYouTubeで公開しています。 ■ 大幅アップデートでDLC統合、QOLや描画品質も改善 『Half-Life 2』(以下HL2)には追加エピソードとしてEpisode One / Episode Two があり、実験的な単体エピソードとして『Half-Life 2: Lost Coast』があります。 20周年アップデートでは、追加エピソードを本編に統合。メインメニューからプレイできるようになりました。ロストコーストも「追加コンテンツ」に収録します。 またSteam Workshopのサポートを統合。HL2の人気を受けて膨大な数が作られたMOD(コミュニティによる追加や改造コンテンツ)を、ゲームを終了せず有効化して楽しめます。 さらにValveのゲームでおなじみ開発者コメンタリーをHL2本編に追加。合計3時間半にわたる開発者による解説が、ゲーム内に浮かぶアイコンから再生できます。 目新しいところでは、最近正式にSteamに加わったゲームプレイ録画機能で有効なゲームプレイイベントとフェーズを追加。ゲームプレイを映像収録する機能が、ゲーム内の特定のイベントと連動できるようになります。 このほか、2022年のアップデートで追加されたSteam DeckサポートのゲームパッドUIがBig Pictureモードで自動的に適用、エイムアシストの強化とカスタマイズ(パッドのみ有効、乗り物でターゲット追従など)、グラフィックではレンダリング距離の延長と、設定「高」では常に最高精細モデルを表示、ライティングの改善と新フィルタリング追加などなど、現代的な環境にあわせた改善と改良、全般のバグ修正等々、多数のアップデートを含みます。 ■ 19日午前3時まで無料配布中 ハーフライフ(1998年)の成功を受けて開発されたHL2は、初代で高く評価されたインタラクティブな体験を強化すべく、ゲームエンジンのSource Engineから内製。 物理シミュレーションの統合でゲーム世界の挙動と反応はさらに生々しく、キャラクターの表情や目線、アニメーション、光の表現、広大なフィールドで自由に乗り降りできるビークルなど、モダンなゲームでは当たり前となった要素の多数を高いレベルで実現した、当時におけるゲーム技術の到達点といえる作品でした。 Half-Life 2は、Steamで11月18日まで無料配布中。日本時間では11月19日(火)午前3時まで。ブラウザからログインしてライブラリに追加しておけばいつでもダウンロードできます。 2時間にわたる20周年ドキュメンタリーもYouTubeで無料視聴できます。
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