フェンシング女子サーブル団体で銅メダルを獲得し、喜ぶ日本の選手たち。左から江村美咲、尾崎世梨、福島史帆実、高嶋理紗（提供・共同通信社）

　「パリ五輪・フェンシング女子サーブル団体・３位決定戦」（３日、グランパレ） 　　女子サーブル団体３位決定戦で、江村美咲（２５）＝立飛ホールディングス、高嶋理紗（２５）＝オリエンタル酵母工業、福島史帆実（２９）＝セプテーニ・ホールディングス、尾崎世梨（２１）＝法大＝の日本はフランスを４５－４０で破り、銅メダルを獲得した。サーブル種目での日本のメダル獲得は男女を通じて初めて。北京五輪日本代表監督の江村宏二氏は４人の力がかみ合った銅メダルと評価した。 【写真】嬉しさ伝わる歓喜の抱擁　江村美咲は目をつぶってギュー 　　◇　　◇ 　女子サーブル団体の日本は４人の力がかみ合った。エースの江村はフランスとの３位決定戦の前半、することが裏目に出て、点を取られるたびに悩んでいた。何をしていいか分からない中で、仲間が取り返してくれた。チームとして支え合った。 　日本は３点リードで第９試合を迎えた。アンカーの江村は自分が何とかしないといけないと、集中していた。最後は迷わず、速く、強く、この日一番深い踏み込みでアタックを決め、大黒柱としての責任を果たした。 　サーブル種目では男女を通じて初のメダル獲得となった。日本ではフルーレがお家芸とされ、世界でも通用すると言われてきた。五輪でメダルを取らないと、日本オリンピック委員会（ＪＯＣ）には評価されない。日本フェンシング協会はフルーレの強化に特化し、エペとサーブルはおざなりという時代が長かった。 　近年は各種目で海外からコーチを招くなどエペとサーブルにも力を入れ、外国のチームとも合同練習もするようになった。地道な取り組みが銅メダルとして実った。