中国証券各社が休日返上、大型連休明け市場の「慌ただしい日」に備え
(ブルームバーグ): 中国の証券会社や証券取引所は、1週間の大型連休を経て8日に再開される国内株式市場の慌ただしさに備えている。市場関係者の間では中国政府の景気刺激策が株価をさらに押し上げるとの楽観的な見方が広がっている。
中国中央テレビ局(CCTV)によると、国内の証券各社のIT(情報技術)、オペレーション、カスタマーサービス各部門の専門家らは集中的な取引に備えて休日を返上。大手証券会社では店頭、オンライン双方で口座開設の需要が大幅に高まり、大型連休中に口座開設数が過去最高を記録した。CCTVは、北京市を拠点とするある証券会社が顧客からの問い合わせに24時間態勢で対応するようコールセンターのスタッフを配置したと報じた。
事情に詳しい関係者によると、中国証券登記結算(CSDC)や証券取引所の従業員も新規口座の急増に備え、システムのテストを行うために休日を返上したという。
香港にある華興資本証券(チャイナ・ルネサンス・セキュリティーズ)の株式部門責任者、アンディ・メイナード氏は「中国では強気のセンチメントが高まり続けており、本土上場の人民元建てA株もキャッチアップするだろう」と指摘。「われわれは顧客ごとのリスク限度額の評価とA株への投資に向けた資金確保に追われている」とし、8日は「また慌ただしい日」になりそうだと述べた。
香港では、中国本土銘柄から成るハンセン中国企業株(H株)指数が中国の大型連休中に11%上昇した。
原題:China’s Brokers Skip Holidays to Staff Up for ‘Hectic’ Reopening(抜粋)
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