遺族の父親が裁判で感じた“怒り” 高校生ら死亡の那須雪崩事故…30日に判決
日テレNEWS NNN
7年前、栃木県で登山講習会中の高校生ら8人が雪崩に巻き込まれ死亡した事故の裁判が30日、大きな節目を迎えます。業務上過失致死傷の罪に問われた教師3人に判決が言い渡されます。息子を亡くした父親がいまの胸の内を明かしました。
雪崩事故で息子を亡くした奥勝さん(先月) 「やっぱり悔しさを感じますね、1年しか通えなかったんだと思って。息子は間違いなく学校を好きだったんだろうなと」 充実した毎日が続くはずだった息子の高校生活。雪崩事故は奥勝さんの息子・公輝さんの未来を高校1年生で奪いました。 雪崩事故で息子を亡くした奥勝さん 「応援団と山岳部と勉強と忙しそうに駆け回っていたな」 事故から約7年、公輝さんの名前は慰霊碑に刻まれています。 雪崩事故で息子を亡くした奥勝さん 「こんなところに刻まれちゃうんだという思いもありますし、やっぱり息子は高校にもっと通いたかったんだろうなと」
2017年3月、栃木県那須町。県立大田原高校の生徒7人と引率教師1人が登山講習会中に雪崩に巻き込まれ死亡しました。 遺族の1人で父親の勝さんは、事故に関わることを8冊のノートに書き残してきました。 雪崩事故で息子を亡くした奥勝さん 「(午前)10時20分に担任から電話があったんですね。事故があったのは8時43分で、電話あったときはもうすでに終わってるんですよね。本当に悔しいですよね…」
学校の管理下で起きた事故で講習会の責任者だった教師や県、高体連などには責任がないのか。教育現場での事故として「教訓」を正しく伝えたい。 こうした思いなどから、県や高体連などを相手に民事調停を行うも不成立に。県などを相手取った民事訴訟では、県の過失は認める一方、教師個人の賠償責任は認めませんでした。 雪崩事故で息子を亡くした奥勝さん 「本当に息子のことを考えていたら、いつのまにか裁判のことに変わっているというのは多かった」