このままだと失敗…。前半戦ガッカリだったJ2の新戦力10人。力を発揮できなかったのは?
DF:岡本一真(モンテディオ山形) 生年月日:2003年9月19日(20歳) 前所属クラブ:ザスパ群馬 2024リーグ戦成績:4試合0得点0アシスト 岡本一真は、前橋育英高校卒業後の2022年にザスパクサツ群馬(現・ザスパ群馬)に加入し、プロキャリア1年目からJ2で17試合に出場した。2年目は30試合に出場して4得点を記録し、チームに不可欠な存在となり、今季からモンテディオ山形に加入した。 しかし、新天地ではポジション獲得に苦しんでいる。特に対人守備に強みがあるサイドバックだが、高精度のクロスやビルドアップを武器とする川井歩から定位置を奪うことができず、なかなか起用されていない。初出場は第15節の水戸ホーリーホック戦で、かなり時間を要してしまった。 それでも、直近6試合で5試合に出場しており、評価を高めていることは確かだ。最近の試合で山形の守備は安定傾向にあり、レギュラー定着に向かっている。 シーズン前半戦は適応に費やしてしまった様子の岡本だが、まだ20歳の若手であり、伸びしろは十分。今後の活躍に注目だ。
FW:ドウグラス・タンキ(清水エスパルス) 生年月日:1993年10月27日(30歳) 前所属クラブ:コジャリエスポル(トルコ) 2024リーグ戦成績:9試合1得点1アシスト ブラジル人のドウグラス・タンキは、2015年にザスパクサツ群馬(現・ザスパ群馬)、2017年にアルビレックス新潟に加入しており、今回の清水エスパルス加入で3度目の日本挑戦だ。 過去の日本挑戦では、負傷などの影響で十分に活躍できていなかったタンキだが、近年はトルコ2部でゴールを量産していた。身長188cm・体重92kgの巨体を活かして、2023/24シーズン前半戦はコジャエリスポルで19試合に出場して10得点を挙げている。 しかし、3月に合流したタンキはなかなかピッチに立てていない。今季リーグ戦唯一の先発出場となった第14節・ザスパ群馬戦では1得点1アシストの活躍だったが、得点もアシストもこのときだけ。その後は後半途中からの出場が続いており、期待されたインパクトはない。 J2の首位を走る清水では、北川航也が好調で、前線を変更する理由はない。それでも圧倒的なフィジカルの強さがあるタンキはオプションとして魅力的で、ピッチに立ったときにもう少し持ち味を発揮してもらいたいところだろう。