このままだと失敗…。前半戦ガッカリだったJ2の新戦力10人。力を発揮できなかったのは?
DF:板倉洸(レノファ山口FC) 生年月日:1998年4月6日(26歳) 前所属クラブ:FC大阪 2024リーグ戦成績:9試合0得点0アシスト 横浜F・マリノスの育成組織で育ったあと東洋大学に進学した板倉洸は、卒業後の2021年にヴァンラーレ八戸に加入すると、J3で着実に出番を増やしていった。2023シーズンはFC大阪でリーグ戦33試合に出場して安定したパフォーマンスを披露し、今季からレノファ山口FCに加入している。 八戸、FC大阪、山口というキャリアは、志垣良監督と同じで、指揮官が信頼して各地に呼んでいるということだ。板倉は守備面で安定感があるだけでなく、もともとサイドバックだった影響もあってボールの扱いに長けており、ビルドアップにも期待できる。戦術面でもプラスと見込まれての加入だっただろう。 ただ、山口はヘナン、キム・ボムヨン、平瀬大とセンターバックの選手がそろっているため、全員のコンディションが整っていると、板倉にはなかなか出番がないのが現状である。 志垣監督と一緒であれば、J2でもあっさり定位置を得られるのではないかと思われていたものの、これまでのところは期待通りにいっていない。
MF:田中渉(鹿児島ユナイテッドFC) 生年月日:2000年9月23日(23歳) 前所属クラブ:モンテディオ山形 2024リーグ戦成績:18試合0得点0アシスト 田中渉は、桐生第一高校卒業後の2019年にベガルタ仙台に加入してプロキャリアを始めた。J1ではなかなか出番を得られず、2021年途中にレノファ山口に期限付き移籍で加入すると、1年半にわたってJ2で活躍。2022シーズンは5得点3アシストという結果を残し、2023シーズンはモンテディオ山形に完全移籍で加わった。しかし、2023シーズンは定位置確保に苦しんで1得点3アシストという結果に終わり、今季は鹿児島ユナイテッドFCに期限付き移籍で加入している。 身長169cmと小柄な田中は、抜群の技術を武器とする選手で、敵陣の密集を切り裂いて違いを生むことができる。左足のキック精度も高く、自らゴールを狙うことも得意だが、今季はなかなか結果が出ていない。シーズン序盤は常時先発だったものの、最近はベンチスタートが増えているところだ。 鹿児島はJ2リーグで20試合を消化して18得点と、得点力に問題を抱えている。田中は、この攻撃力を課題を解決する活躍が期待されていたはずだが、いまのところ解決策にはなれていない。