このままだと失敗…。前半戦ガッカリだったJ2の新戦力10人。力を発揮できなかったのは?
2024シーズンの明治安田J2リーグは折り返し地点を過ぎた。新戦力が活躍して飛躍したチームがある一方で、期待の新戦力がハマらずに苦しんでいるケースもある。今回は、今季J2のクラブに加入した選手で期待通りにいっていない選手を10人ピックアップして紹介する。※各データは6月16日時点『transfermarkt』を参照。
FW:中島大嘉(藤枝MYFC) 生年月日:2002年6月8日(22歳) 前所属クラブ:北海道コンサドーレ札幌 2024リーグ戦成績:6試合0得点0アシスト 中島大嘉は、国見高校卒業後の2021年に北海道コンサドーレ札幌に加入した。プロ2年目の2022年には、J1で15試合に出場して2得点を決めたほか、YBCルヴァンカップでは5試合で4得点という結果を残してブレイクの兆しを見せている。この年はU-23日本代表として6試合に出場し、パリ五輪世代期待のアタッカーだった。しかし、3年目は定位置確保に苦しみ、シーズン後半には名古屋グランパスへの期限付き移籍もあったが、結局リーグ戦で得点を奪うことはできずに終わっている。 そこで今季は、藤枝MYFCで経験を積むことになった。キャリア初のJ2で一気に飛躍したいところだったが、ここまでリーグ戦での先発はない。YBCルヴァンカップで1得点を決めているものの、期待された活躍ではないことは明らかだ。 188cmの長身でスピードもある中島は、「和製ハーランド」とも呼ばれたポテンシャルの持ち主だ。2022年時点では、細谷真大らとU-23日本代表のセンターフォワードのポジションを争う立場だったが、現状はかなり厳しい。
MF:和田昌士(ザスパ群馬) 生年月日:1997年4月11日(27歳) 前所属クラブ:いわてグルージャ盛岡 2024リーグ戦成績:18試合0得点0アシスト 和田昌士は、横浜F・マリノスの下部組織で育ち、2016年にトップチーム昇格を果たした。遠藤渓太(現・FC東京)と同期であり、天才肌のMFとして大きな注目を集めている。 しかし、和田はプロの舞台でなかなか芽が出ず、J2とJ3のクラブを渡り歩くことに。ステップアップしていく遠藤と比較されることもしばしばで、「消えた天才」と言われることもあった。 それでも地に足をつけてプレーを続けた和田は、2023シーズンにJ3のいわてグルージャ盛岡で11得点を記録した。それ以前のキャリアハイはシーズン4得点だったことを考えると大きな飛躍で、自身もJ2のザスパ群馬へとステップアップしている。 ただ、新天地ではここまでうまくいっていない。3月6日のYBCルヴァンカップ・SC相模原戦で2得点1アシストの大活躍を見せたときは期待が高まったものの、以降は沈黙。リーグ戦でここまで得点もアシストもない。 群馬はJ2の最下位で、19試合を終えた時点での得点数はわずか11。和田だけに責任があるわけではないことは明らかだが、期待通りの働きではないことも間違いないだろう。