日航サイバー攻撃、利用客困惑 青森県内にも影響、三沢空港で最大1時間半遅れ
日本航空(JAL)がサイバー攻撃を受け、システム障害で国内線・国際線とも遅れや航空券の販売停止などの影響が出た26日、青森県内でも青森空港や三沢空港で最大約1時間半の遅れが生じ、旅行や帰省などの足が乱れた利用客たちが困惑した。同日午後5時現在、青森県出発便は青森空港で7便、三沢空港で6便が遅れた。 JAL青森支店の担当者によると、青森空港では午前9時半ごろから搭乗手続きや航空券の販売を停止。不具合は同11時56分に解消されたが、最大34分の遅れが出た。 北海道に家族旅行に行く青森市の自営業男性(32)は「遅れが出ていることをテレビで知ったので早めに来た。限られた時間で予定を立てていたので遅延は困る」と心配そうな表情を浮かべた。 最大1時間26分の遅れが発生した三沢空港内では、昼ごろ、乗客が保安検査を受けるための列をつくった。 韓国に帰国する大学生チャン・ウー・ソンさん(24)は、空港内のアナウンスで遅延を知った。理由の説明はなかったといい「なぜ遅延しているか分からなければ不安になる。乗り換え便に間に合うだろうか」と話した。仕事で青森県を訪れ、東京に戻るという会社員男性(66)は「向こう(羽田空港)も混乱しているのだろうか。サイバー攻撃を受けての対応ということで、ある程度の遅延は仕方がない。安全な運航には支障がないようにしてもらいたい」と語った。