夏の甲子園、49校を「強豪校」撃破数で紹介(下)
■栃木/作新学院 9勝(国学院栃木から2勝、文星芸大付から2勝、宇都宮工、聖望学園、日大三、白鴎大足利、小山西) 秋は準決勝で宇都宮南に敗れたが、春1回戦で強豪校の文星芸大付を破ると、決勝では同じく強豪校の国学院栃木を撃破、関東大会でも聖望学園、日大三と県外の強豪校にも勝利した。夏は3回戦以降がすべて強豪校という厳しい巡りあわせになったが、準々決勝の文星芸大付が3点差、そのほかの試合はすべて7点差以上をつける快勝で甲子園に駒を進めている。 ■長野/上田西 9勝(佐久長聖から2勝、松商学園から2勝、長野工2、丸子修学館、富山第一、創造学園) 春の北信越大会で選抜優勝の敦賀気比に勝った佐久長聖と3度対戦し2勝、夏の決勝は2-1の辛勝だった。そのほかにも2015年選抜出場の松商学園とも3戦して2勝、春の北信越大会では強豪校の富山第一からも勝利を挙げている。 ■熊本/九州学院 9勝(鎮西、秀岳館、熊本工、長崎海星、中部商、九産大九州、糸満、敦賀気比、必由館) 秋の熊本大会で強豪校の鎮西、秀岳館、熊本工を倒し優勝、九州大会でも長崎海星、中部商、九産大九州、糸満と次々に強豪校を破って優勝、明治神宮大会でものちに選抜で優勝する敦賀気比に快勝した。しかしセンバツでは1回戦で八戸学院光星に大敗、春の九州大会でも初戦の佐世保実戦で敗退した。夏は危なげなく甲子園出場を決めたものの強豪校との対戦は3回戦の必由館戦だけだった。 ■大分/明豊 9勝(杵築から2勝、大分商から2勝、柳ケ浦から2勝、聖心ウルスラ、楊志館、日田林工) 秋と夏の大分大会王者、秋は九州大会2回戦で聖心ウルスラを退けたが、勝てば選抜当確となる準々決勝の糸満戦では6-9で敗れている。夏は初戦で強豪校の楊志館を破ると、日田林工、柳ケ浦、大分商と強豪校から勝利して甲子園にたどり着いた。 ■奈良/天理 10勝(智弁学園から2勝、奈良大付、報徳学園、大阪桐蔭、龍谷大平安、立命館宇治、糸満、桜井、大和広陵) 秋は県大会で智弁学園、奈良大付、近畿大会で報徳学園、大阪桐蔭、龍谷大平安といった強豪校を破って優勝、選抜でも糸満から勝利を挙げた。春の大会こそ高田商に不覚をとったものの、夏は初戦で再び智弁学園から勝利を挙げると、その後の試合はすべて5点差以上をつけて勝ち優勝した。近畿勢ではトップクラスの実力であることは疑う余地がないところだ。