日本人GKとして初のスペイン挑戦 フットサル日本女子代表・須藤優理亜の覚悟「W杯でいい成績を残すために」【緊急インタビュー】
一番印象に残ったラストマッチ
──すみだでの5年半はどうでしたか? すみだに来るまでは一度も基礎技術を教えてもらったことがなかったので、体の柔らかさと反応スピードだけで止めていたのですが、この5年半で少しは基礎が身についたと思います。あとはキーパーを使ったプレス回避やキーパー攻撃など、少しは足元も上達したかなと。 ──昨シーズンは、上位リーグか下位リーグかが決まる戦いで負けてしまいましたよね。 引き分け以上で上位リーグにいける試合で、負けて下位リーグになってしまい、その時は絶望的な気分でした。本当に泣きすぎて死ぬかと思ったくらい、泣きました。昨シーズンはキャプテンだったことと、その試合は勝俣が怪我で不在だったので、勝って一緒に上位リーグを戦いたい思いが強かったですし、入団してから一番落ち込みました。 ──すみだに入って印象に残っている試合は? 一番は、おとといの試合(神戸戦)です。去年は2-7で大敗していますし、アルコには日本リーグに入ってから勝ったことがなかったので、個人的には、移籍する前の最後のホームで勝てたことが良かったです。 ──試合後に勝俣選手と抱き合っていました。須藤選手にとってキャプテンはどんな存在ですか? 今、近くにいるので話しづらいですけど(笑)。お姉ちゃんみたいな存在ですかね。19歳で上京して、東京のこともフットサルのことも、なにもわからない時に、一番近くにいて支えてくれたのが勝俣でした。 (勝俣)あの頃はかわいかったなー(笑)。 なんか、隣で言ってます(笑)。 ──勝俣選手はさみしいですか? (勝俣)えー。 えーって言っちゃってるよ(笑)。 (勝俣)さみしいですね、きっと。最近はずっと一緒にいたので想像できません。 ──移籍の話を聞いた時はどんな気持ちでしたか? (勝俣)最初に行きたいと聞いた時から「本当に行くんだろうな」と感じていたので、特に驚きはありませんでした。去年くらいから、来年はいないんだろうとは思ってはいました(笑)。なので、異国の地で一人でがんばれ!と思っているくらい。でも神戸戦で試合終了の笛が鳴った時には「もう一緒にやることなーい」と思って、ジーンときました。 ──勝俣選手、ありがとうございます。最後に、須藤選手のすみだへの思いを聞かせてください。 正直、すみだがこんなに熱くて一体感のあるチームだと思って入ったわけではありませんでした。なので入った当初は戸惑いましたが、5年も経てば一体感もわかるようになってきました。みんなでワイワイする日常がなくなるのはさみしいです。でも、キーパーの庄子(彩)も、渡邉(純子)もいますし、ホームであんな熱い試合ができるから、私はなんの心配もなく出ていけます。今年こそは上位リーグにいってスポンサーさんに恩返しをしてほしいですし、私も新天地で頑張るので、一緒に頑張れたらと思っています。