「本当の平和がほしい」ウクライナで日本語学ぶ子どもの手紙や絵を展示 京都市下京区
ウクライナで日本語を学ぶ子どもたちによる手紙や絵の展示会が、京都市下京区四条通柳馬場東入ルの京都信用金庫本店ロビーで開かれている。ロシアの侵攻を受けながらも、たくましく学び続ける子どもたちの感性が見る人を引きつけている。 支援活動に携わる滋賀大客員教授の近兼敏さん(71)=京都府亀岡市=が現地の様子を伝えようと企画した。首都キーウ(キエフ)の東洋言語学校で日本語を学ぶ小中高生の作品約60点を展示した。12日ごろには同国西部の都市リビウの学校から作品約40点も加わる予定。 展示会場には、漢字も使った流ちょうな日本語で、日本からの支援への感謝のほか、日本文化への親しみ、訪問への期待などをしたためた手紙を掲示。日本の小学3年にあたる子どもは好きな日本のアニメを紹介しつつ「本当に平和がほしい」と戦争終結を願う思いをつづった。 ほかにも、ウクライナと日本の国旗や、両国の伝統衣装を着た少女を並べるなど日本への親しみを感じさせる絵や、「戦争を知らずに平和な生活が送れることを願っています」といったメッセージも並んでいた。 近兼さんは、現地は空襲警報や電力制限で厳しい学習環境にあるという。だが作品からは元気に学ぶ姿が伝わってくるといい「未来あるウクライナの子どもたちへの支援を引き続きお願いしたい」と話していた。 15日午後3時まで。同日から25日まで丸善京都本店でも展示する。