釜山港神仙台埠頭のコンテナヤード。ソン・ボングン記者

韓国の輸出が半導体の好調で１４カ月連続で増加した。だが輸出増加率は４カ月連続で鈍化している上に第２次トランプ政権が高率関税政策を予告し輸出の先行きに暗雲が立ち込めている。 韓国産業通商資源部と関税庁が発表した「１１月の輸出入動向」によると、先月の輸出額は５６３億５０００万ドルで、前年同月比１．４％増えた。１１月としては過去最大の実績で、昨年１０月から１４カ月連続のプラスだ。 安心するには早い。輸出増加率は４カ月連続で鈍化している。先月の輸出増加率１．４％はこの１４カ月で最も低い。 輸出の柱は依然として半導体だった。先月の半導体輸出は前年同月比で３０．８％増加した１２４億５０００万ドルを記録した。１１月としては過去最大規模だ。 先月の輸入は２．４％減少した５０７億４０００万ドルを記録し、貿易収支は５６億１０００万ドルの黒字となった。月間貿易収支は昨年６月から１８カ月連続で黒字の流れを見せた。ただ「自国優先主義」を前面に出した第２次トランプ政権が発足する来年からは韓国の輸出が揺らぐかもしれないとの懸念が出ている。