ジョージアでデモ隊と警察が衝突 EU加盟交渉中断に抗議
【AFP=時事】ジョージア政府が、欧州連合(EU)加盟交渉を中断すると決定したことに対する抗議デモが続いている。11月30日には、議会前でデモ隊が警察と激しく衝突した。 AFP記者によると、首都トビリシでは同日夜、3日連続となるデモが行われ、数千人が参加した。 中心部の通りでは警察が一部のデモ参加者を追いかけ、殴打したり拘束したりするなど、混乱した状況が数時間続いた。 暴動鎮圧用の装備を身に着けた覆面警官は、花火を投げるデモ参加者を追い払うためゴム弾や催涙ガス、放水砲を発射。議会議事堂の窓からは炎が上がっているのが見えた。過去2日間で逮捕者は100人を超えた。 イラクリ・コバヒゼ首相は11月28日、EU加盟交渉を2028年まで停止すると発表。野党の激しい反発を引き起こした。 外務省や国防省、教育省などの職員数百人や複数の裁判官が、首相決定に抗議する共同声明を発表した。 外交官約160人は、決定が憲法に反する上、ジョージアを「国際的孤立」に導くと批判。複数の大使が抗議のため辞任した。【翻訳編集】 AFPBB News