イスラエル、ガザ停戦交渉で突破口の兆し-数日内に合意成立の見方も
(ブルームバーグ): イスラエル当局者らは、パレスチナ自治区ガザでの停戦がここ1年で最も現実的な見通しになっているとの見解を表明した。人質解放と、苦境に陥っているガザへの援助強化に向け待望の合意が近いことを示唆している。
イスラエルの作業グループが今週、カタールの首都ドーハに滞在しており、ハマスとの交渉に打開があった場合に交渉仲介国との関係を再構築する方針だと、当局者らは機密情報だとして匿名を条件に明らかにした。
こうした楽観は、ネタニヤフ首相率いるイスラエル内閣の主要閣僚による最近の発言に反映されている。カッツ国防相は16日、エルサレムで開かれた議会委員会で、停戦が「かつてなく近づいている」と発言。サール外相は人質の家族に対し、1カ月前よりも楽観を強めていると語った。
ネタニヤフ首相の与党リクードに所属するシクリ・ディアスポラ相は17日、「私の知る限り、合意に達する可能性がある。合意には100人の人質全員が含まれることになるだろう」と陸軍ラジオで話し、「まずは人道的な対象からで、その後で残りが続く」と述べた。
カタールとエジプトはガザでの停戦合意に向け、「全ての当事者」と集中的な取り組みを行っていると、エジプトの放送局エクストラニュースは17日にX(旧ツイッター)に投稿した。同放送局は通常、政府の意向を報道する。
英BBCは交渉に関与しているパレスチナ当局者を匿名で引用し、協議が最終段階にあると伝えた。
またロイター通信は、ネタニヤフ首相が交渉のためカイロに向かっており、数日内に合意が成立する可能性があると報じた。
ハマスは、イスラエルが新たな条件を加えることをやめれば、ガザでの停戦や人質解放の合意は可能だと表明した。
原題:Israel Sees Signs of Breakthrough in Talks Over Gaza Truce (1)、Hamas: Hostage, Cease-Fire Deal Possible Without New Conditions、*ISRAEL’S NETANYAHU ON HIS WAY TO CAIRO FOR CEASFIRE TALKS: RTRS、*GAZA CEASEFIRE DEAL EXPECTED TO BE SIGNED IN COMING DAYS: RTRS(抜粋)