記憶力・判断力の低下、眠気、イライラ……原因はスマホ由来の“脳疲労”!? 専門家が解説
人生を楽しむことが脳の栄養に
――脳にいい食べ物もありますか？ カラフルな食事が理想です。赤いトマトや緑の葉物など、色鮮やかな食事を意識するだけで、脳に充分な栄養は摂れます。 一方で、かつ丼やそばなど、茶系の食事ばかりはNGです。 ――疲れたときは、甘いものを食べたくなります……。 糖分の多いお菓子は、血糖値を上げる原因となるため食べるタイミングが大事。特に、食後は控えましょう。 おやつとして食べるなら、ダークチョコレートがオススメ。カカオに含まれる「カカオポリフェノール 」には、脳細胞の成長因子を活性化する働きがあります。
――ちなみに、脳トレで脳を鍛えることはどうでしょう？ 脳は複雑なシステム。端的に脳を良くしよう、鍛えようとするのは無理な気がしますし、長続きもしませんよね。 それよりももう少しすそ野を広げて、これから先の40年、50年の人生を楽しむための脳トレをはじめるべきです。 ――人生を楽しむための脳トレとはなんでしょう？ 何が自分の脳を刺激してくれるのか？ ということを考えてみましょう。脳を鍛える、磨くというのはイコール人生を豊かにすることでもあると考えてほしいのです。 私が感じる脳が元気な状態の人は、好奇心があるとか、年齢を重ねても違う価値観を受け入れられる人。新しいことに挑戦できる方は、脳が若々しいんだろうなと思います。 ◇ 脳を休息させることは、デジタル社会を生きる現代人に必須のルーティン。また脳を刺激する栄養を与えることが、人生をより充実させる好循環となる。覚えておこう。 アントレース、荒木奈々（メディア・ビュー）＝取材・文
