まだ間に合う! ふるさと納税で“コスパ最強”の「返礼品」見つけるコツは? FPが伝授する攻略法
特産品をお得に入手するコツは?
Q.では、ふるさと納税の返礼品の中で、どのようなものがコストパフォーマンスに優れているのでしょうか。ふるさと納税の注意点も踏まえ、返礼品を選ぶコツについて教えてください。 長尾さん「返礼品選びの前に、まずは自分が控除を受けられる寄付上限額を確認しておくことが重要です。どんなに魅力的な返礼品や還元率の高い返礼品がもらえたとしても、上限額を超える寄付は控除対象にならないので、決してお得にはならないからです。 肉類や魚介類、お米、フルーツなど、その地域ならではの特産品は人気が高く、還元率も高い傾向にあります。自治体にとっても地元の特産品をアピールすることは、ふるさと納税の目的の一つになっているので特に力を入れており、コストパフォーマンスの高い返礼品が見つかる可能性が高いと言えます。 その際、質を求めるか、量を求めるかは人それぞれなので、質を求める人はより高級で高品質な返礼品を、量を求める人は同じ金額でより量が多い返礼品を選ぶとよいでしょう。 ただし、単に還元率が高いとか、量が多いという理由ではなく、自分が本当に欲しいもので、かつ実際に消費(使用)するものであることも重要です。肉が好きな人にとっては還元率が50%の魚介類よりも、還元率が40%のお肉の方がうれしいはずです。さらに、日持ちするものや無駄が生じないものであれば、よりコストパフォーマンスが高くなります。 こうした観点で考えると、農産物や海産物だけでなく、日常的に使用する調味料や加工食品、お酒、日用品なども選択肢としてよいかもしれません。ふるさと納税の比較サイトでは、人気の返礼品や還元率の高い返礼品を一覧やランキングで見ることができて便利です。 このほか、ふるさと納税のポータルサイトを見ているとさまざまな返礼品に目移りする人も多いと思います。寄付をする自治体の数に上限はありませんが、先述のように1年間の寄付先が6自治体以上になるとワンストップ特例制度は利用できず、確定申告が必要になる点には注意が必要です。 自分が応援したい自治体に寄付をすることが、ふるさと納税の本来の目的です。返礼品の内容や還元率だけでなく、自治体や地域を応援する気持ちでふるさと納税の寄付先を選ぶと、その地域とのつながりや貢献意識が得られて、心理的な満足度も高くなると思います」
オトナンサー編集部