43歳ルーキー女子ライダー、はじめての空冷ドカでおしゃれ気分を堪能!【ドゥカティ スクランブラー アイコン2024 試乗】
スクランブラーの良さは、ドゥカティのラインナップの中でいちばんシンプルなこと
とはいえ、バイクのスペックを羅列されるほどにまだまだ難しさを感じるルーキー(私)としては、スクランブラーのいちばんの長所はエンジンはこの時代に貴重な空冷で、スペックはほどほどということに尽きると思う。 難解な電子制御に悩むことはないし、ライディングポジションも自然、そして何よりバイクの根源的な楽しさに溢れている乗り味。そしてクラシカルなスタイルはファッションも楽しみたいライダーにもおすすめで、価格もドゥカティの他のモデルより抑えられているのは嬉しいポイントだ。 実際に試乗してみて感じたのは、排気量803cc、最高出力:73ps@8250rpmのパワーにはバイクがはじめてのライダーはある程度の慣れが必要かもしれないと思うものの、ある程度バイクに乗るようになると特段難しさはない。大型二輪免許は必要だが、逆を言うと大型バイクにあるマッシブな感じはどこまでも薄く、とにかく乗りやすい。 足つきに不安があるライダーはアクセサリーのローシート(780mm)を選ぶといいだろうし、私のように少し窮屈感を感じた場合はハイシート(810 mm)を選択することもできる。 今回、スクランブラー アイコンに試乗して私のドゥカティイメージは少し変化した。冒頭に書いたように「ドゥカティ=スーパースポーツ」は変わらないが、「その世界観をカジュアルに楽しむことができるモデルもある」ということ。 世代やキャリア、性別、走るシチュエーションを問わないスタイルは、「はじめてのドゥカティ」にふさわしいパッケージ。そして9色から選べるスクランブラー アイコンは、自由な自己表現を追求したいこだわり派のライダーに応えてくれる稀有な存在だろう。
ドゥカティ スクランブラー アイコン [2024]主要諸元
・ホイールベース:1449mm ・車重(燃料含まず):176kg ・エンジン:空冷4ストロークSOHC2バルブ90度L型ツイン803cc ・最高出力:73ps(53.6kW)@8250 rpm ・最大トルク:6.65kgf・m/7000rpm ・燃料タンク容量:14.5L ・変速機:6速リターン ・ブレーキ:F=φ330mmシングルディスク、R=φ245mmシングルディスク ・タイヤ:F=110/80R18、R=180/55R17 ・価格:133万3000円~
ムラタナオコ