43歳ルーキー女子ライダー、はじめての空冷ドカでおしゃれ気分を堪能!【ドゥカティ スクランブラー アイコン2024 試乗】
お前にはまだ早い!と言われていた(ような気がする)高嶺の花
ひょんなきっかけは、9月より日本でも販売開始となったハイパーモタード698モノの試乗会だった。新開発された10250rpmを誇る単気筒エンジンを搭載したハイパーモタード698モノを見ることができると聞き、いそいそと取材に同行したら、スクランブラー アイコンとモンスターも試乗車が用意されていて「せっかくだから乗ってみれば?」というお誘いまでいただいたのだ。密かに憧れていたドゥカティ…今なら乗れる気がする!ということで、まずはスクランブラー アイコンとご対面。 ’62イエローと呼ばれている生き生きとしたイエローのタンクが印象的なスクランブラー アイコン。か、、かわいい!見ているだけで元気がもらえるようなビビッドなカラーは、ダークカラーばかり好む私にもとても新鮮。何度も言うが、かわいい! 車重(燃料含まず)は176kg、シート高795mmのスクランブラー アイコンは、実際にまたがってみると私には少し窮屈感があるような気がしつつも、このくらいの軽さや大きさは扱いやすく、取り回しに不安もない。
「Next-Gen Freedom」の最新スクランブラーは何が違う?
ドゥカティのスクランブラーの歴史は1960年代に始まり、1975年で一度生産が終了。そして「Land of Joy」という世界観を掲げて、現代に復活したのは2015年のこと。2023年モデルは「Next-Gen(次世代) Freedom」を掲げて、第2世代に進化。 そのコンセプトを体現するかのように、スクランブラー アイコンは2つのベースカラー(ドゥカティレッドと’62イエロー)に加え、アクセサリーキットでさらに6色を展開。9色から選べるスクランブラー アイコンは、個性をつくる・楽しむことも提案しているのだ。 ちなみにアイコン以外には、フルスロットルとナイトシフトがラインナップ。そして先日、2025モデルとして新しいフルスロットルとアイコンダークが発表された。さらにスクランブラー10周年アニバーサリーを祝して限定モデル「10°Anniversario Rizoma Edition」も登場して盛り上がっている。 最新のマシンらしくライト類はフルLED化を実現。ヘッドライトの特徴的な「X」はキープしつつ、よりシャープで認識のしやすいエクステリアになっている。 もちろん次世代モデルは、エンジンとシャシーの進化も見逃せない。空冷でユーロ5排出ガス規制をクリアした803ccのLツインエンジンは、先代モデルより2.5kgの軽量化、バイク全体で鑑みると約4kgの軽量化を実現している。トレリスフレームは刷新され、新しいスイングアームの採用とともにリヤサスペンションはサイドからセンターマウントに。前18/後17インチホイールも新たにデザインされたものだ。 新しいコンパクトな8枚ディスクのクラッチユニットを採用することで油圧によるレバー操作力を低減。シフトドラムをベアリングマウントにすることでシフト操作もよりスムーズになっている。スロットルを電子制御するライドバイワイヤも導入され、「ロード」と「ウェット」の2つのライディングモードを実装。トラクションコントロールシステムやコーナリングABSを装備し、上下対応のクイックシフトもアクセサリー設定(フルスロットルは標準装備)されている。