パトカー巡回中は赤色灯遅く点滅、聴覚障害に配慮 岐阜県警、東海3県初の導入
岐阜県警は、耳が聞こえにくい人に配慮した新しい赤色灯を搭載したパトカーを導入した。発光の仕方で、パトロールか緊急走行中かを見た目で判別できる。既に岐阜南署と北方署の小型パトカー1台ずつに搭載し、今月中には両署を含めて計7署に配備する。新しい赤色灯のパトカーの導入は東海3県で初めてという。 従来の赤色灯は0・5秒間隔で光るが、サイレンが聞こえにくい聴覚障害者にとって、パトロールか事件事故で緊急走行しているかの判断が分かりにくかった。新しい赤色灯では、パトロール時は2秒間隔でホタルの光のようにゆっくり点滅し、緊急時はこれまで通りサイレンを鳴らし0・5秒間隔。全日本ろうあ連盟が警察庁に改善を要望しており、全国的に導入が進んでいる。 岐阜市加納西丸町の岐阜聾学校で導入したパトカーのお披露目式があり、幼稚部から高等部までの約50人が説明を受けた。小学部6年生(12)は「光る速さがいろいろあって、分かりやすくなった」と話した。県警地域課の担当者は「パトロール中だと、多くの人に分かってもらえる」としている。 (野田祐治)
岐阜新聞社