【広島】「秋山さん、野間さんを押しのけてやるぐらいでやらないと」中村奨成が背水の8年目へ向け決意
広島の中村奨成外野手(25)が29日、広島市の母校・広陵で同校OBの野球教室に参加し、背水の8年目に向けてレギュラー奪取を誓った。「若い外野手も多い。ひと枠を狙いにいくというより、秋山さん、野間さんを押しのけてやるぐらいでやらないと、競争を勝ち抜くのは難しい」。自己最多70打席で打率1割4分5厘と今季も結果を残せなかったが、高い志で生き残りを目指す。 秋季キャンプの実戦9戦では“首位打者”の打率3割2分とアピール。「こうやればこうなるな、という感覚がちょっと分かった感じもあった。今はそれを反復してやっている感じ」と、きっかけはつかみつつある。 来年1月には鹿児島・最福寺で会沢らと護摩行に臨む。1年前の初体験は「死ぬんじゃないかと思った」と振り返る。「やったから結果が出るということではなく、精神的に強くなれるように」と心技体を鍛え、崖っぷちからはい上がっていく。(畑中 祐司) 〇…楽天のドラフト1位・宗山(明大)が、恩師と先輩の教えを胸に1年目からの活躍を誓った。広島市内で同校OB(現役選手14人)の野球教室に参加。中井監督からは「後輩に夢を与えるための行動を」と助言された。コンビを組んで小学生を指導したDeNA・佐野からは「毎日(東京)六大学のエース級が来るよ」と、プロのレベルの高さを説かれたという。「この空気感で先輩方とお話できる機会は、ほかの高校や大学ではない。頑張っていこうという気持ちになれた」と、感謝した。
報知新聞社