寒い冬、どうしても外出が面倒に…自転車声優・野島裕史「外出スイッチ」を入れる方法を指南!
◆大事なのは“初動”「乗り出してしまえばこっちのもの」
初動とは車で言えばセルモーター。最初に鍵をひねってつけるところですが、ここが一番重いんですよね。でも、ドアを開けるのがつらくても一歩進んで、実際に自転車に乗ってしまえば、きっと自転車好きであれば寒くても楽しいんですよ。寒いから乗るんじゃなかったと思うこともあるかもしれませんが、それよりも「乗ったらやっぱり楽しい」と思うことのほうが多いと思うんですよね。 なので“最初の一歩”を踏み出すために、友人・仲間にライドの約束をしまくるのがいいと思います。自分だけだと第一歩が踏み出しにくいんですけど、他人の力を使ってスイッチを入れる。そうすると行かざるを得ないので。 最初は「あ~、こんな約束するんじゃなかった」と思うかもしれませんが、自転車に乗ってしまえば、仲間と一緒に走ると絶対に楽しいので、スイッチは入るんじゃないかなと思います。 あとは、これは皆さんやっていると思いますが、やる気スイッチを入れるためにご褒美だったり、自分に罰を設定するのもいいかもしれないですね。それも有効だと思います。さらに、僕があまりやらないルーティンを決めると、意外とスイッチがオンになる方もいらっしゃるんじゃないかなと思います。僕は嫌ですが(笑)。 そして、ここから大事なことを言いますけど、あとは気軽に自転車に乗れる状態にすることです。自転車に乗るためにサイクルジャージに着替え、ビンディングシューズを履く、みたいな儀式が多いと結構面倒くさかったりします。 しかも、自転車を大事に部屋の奥のほうにしまってあると、第一歩がより重くなってしまうので、自転車を玄関のほうに置いたり、サイクルジャージに着替えずに普段着で乗ってみるとか、そんなに構えずに乗ってみると結構楽しくて、次は本格的に乗ってみようという気分になるかもしれない。 この初動のエネルギーをいかに軽くして、さらには他人やルーティンなどで自動的に自分を動かすことが大事なんじゃないかなと思います。 僕は、ただ自転車が好きで乗っているだけなんですけど、人によっては健康のため、ダイエットを達成するためなどいろいろな目的があると思いますが、乗ってしまえばポジティブに向かっていく、嫌な気持ちはなくなっていくと思います。しかも、寒いと言っても雪が降っているわけでもないので、乗り出してしまえば5分くらいで体も温まります。真夏のライドよりは全然楽だと思いますよ。 「寒いかな~」とか「あそこは坂がきついな~」とか、いろいろ考えるよりも何より初動、(自転車に)乗り出してしまいましょう。乗り出してしまえばこっちのものです。ということで「スイッチを入れるには」、初動が一番大事なことだと僕は思います。 (TOKYO FM「サイクリスト・ステーション ツアー・オブ・ジャパン」2023年11月12日(日)放送より)