自民党総裁選、どう読む?世論調査だけではわからない裏事情を記者目線で紹介!選挙ドットコムちゃんねるまとめ
YouTube「選挙ドットコムちゃんねる」では、毎週選挙や政治に関連する情報を発信中です。 2024年7月30日に公開された動画のテーマは「自民党総裁選へ動き活発化 各陣営の思惑は?」 ゲストに産経新聞デジタル報道部政治担当デスクの水内茂幸氏、元読売新聞の報道アナリスト新田哲史氏をお迎えし、自民党総裁選の動向を記者目線で語っていただきました。細かい発言の真意も、キングメーカーの動きも、派閥だけでないポイントもご紹介します。 【このトピックのポイント】 ・近年にない混迷?選管メンバー決定報道から読み解けること ・総裁選の主要候補やキングメーカーの動き ・若手は不利?総裁に求められる重要な要素とは
読売と産経は「現場的にはライバル」。保守系の論調なので、自民党の政治側から見ると関係性は築きやすい。今日のテーマの総裁選や、いつ解散するかというスクープものでは、朝日を含め激しい戦いを繰り広げるといいます。 水内茂幸氏「読売さんは特ダネにこだわりぬく気持ちが強い。現場の苛烈な戦いはすごくある」 新田哲史氏「事件現場に一番最後まで残っているのは読売記者といわれます」
今年の自民党総裁選は近年にない混迷 選管メンバーから読み解けるのは
9月の自民党総裁選。明確な立候補表明はこれからですが、動きが活発になってきた今日この頃です。最近の話題では、総裁選の選挙管理委員会のメンバー11人が決まりました。ここからどんなことが読み解けますか? 水内氏「岸田派がいないでしょ」 岸田総理は、総裁選での再選をまったく諦めていないとされますが、党内で厳しい声が上がっているとの話があります。岸田派の中でも、衆院議員の任期が1年と迫る中…… 水内氏「邪推の意味ですけど、20人の推薦人が集まらないと総裁選に出られないんですよ。選管に入ると推薦人として厳しくなるので、だから岸田派がいないんじゃないかと邪推する人が……」 とはいえ、さすがに現職の総理で20人の推薦人を集められないということはないと見立てる水内氏。岸田派は解散したとはいえ定期的に会食をしているようですし、立候補出来ないことはないと思うとしながら、 水内氏「この図からそういうことまで言われてしまうのが、岸田総理の窮状を表している」 MC伊藤由佳莉「高市さんの出馬封じみたいなことも言われている」 高市氏も、20人の推薦人が集まっているのではないかと言われています。ですが、3年前に比べ少々厳しくなっていると、水内氏は2つの状況を示します。 安倍さん(安倍元総理)の後ろ盾を失っている 政調会長や閣僚という要職で岸田さんの後ろ盾にいることで、手足を縛られている こういった点から、高市氏自身は講演会などに精力的だが、「難しくなってくるところが少しあるのではないか」と水内氏は見立てます。 新田氏は「こんなに選管メンバーが注目されるのは記憶にない。過去記事を見ても選管メンバーに関する記事はない」と驚きます。 新田氏「派閥が解散して票読みがしづらくなった。初めての状態で思惑が読みづらい。裏を返すと8月お盆明けぐらいから本格的になってくると思うが、情報戦を含めて、今は序盤の慣らしみたいな感じ」