自民党総裁選、どう読む?世論調査だけではわからない裏事情を記者目線で紹介!選挙ドットコムちゃんねるまとめ
派閥だけではない、総裁選の重要な論点は?
新田氏「政局的な話になりがちだけど、報道側がもうちょっと自制しなければならない。次の総裁に求められるのは、次のアメリカ大統領と渡り合えるか」 トランプ大統領になった場合は「岸田さんが続投した場合もそんなに簡単じゃない」と指摘する新田氏。 アメリカ大統領とやり合えるのか、これまでの財務省との関係など、霞ヶ関をコントロールするリーダーシップなど、基本的な軸を問うていく必要があると指摘します。 新田氏「どうしても派閥の話になりがちだけれど、とくに本当に、外交の部分が大事。外交経験のある茂木さんとか、河野さんとかにアドバンテージがある。討論会を含めてしっかりメディアもどんどん追及して、論戦を盛り上げていただきたい」 水内氏は、岸田総理も外交面、防衛面では成果を現してきたと紹介します。 水内氏「岸田さんも外交だけで見ると、この3年間くらい、広島サミットを開いてゼレンスキーを呼んできたり、ロシアに対する態度を早く方針を決めたり、結構骨太のことはやっている雰囲気は受ける。防衛面では、安倍政権でも菅政権でもできなかったことを一生懸命交渉しながらやった。そういう危機管理と、国のために今ちょっと批判があってもやるという姿勢はある」 多事多難にあふれる中、若手は不利なのでしょうか。 水内氏「今、自民党の中で存在感が変わっているのが小林鷹之氏」 本人が所属する二階派の一定層、安倍派のある程度の人たちを集めているとコメントします。 水内氏「また、小林氏自身は当選4回の、自民党の政権を取り戻した時に当選した安倍チルドレン。自民党内である程度のボリュームがある。派閥横断的に、手弁当で小林さんのもとに集まりつつある」 新田氏「自民党がピンチをチャンスに変えるには、いい意味で世代交代する必要がある。自民党はどうしても長老が力を持つ。複雑な二重構造が最近の若い支持層から見ると……」 新田氏は、党のPR戦略としても若手の奮起を期待します。 新田氏「俺たち若手もやる気になればここまでできるということを見せつけないと、総裁選でメディアジャックできない。多士済々いますということは、お披露目として党全体の大きなアピールの機会。そこを盛り上げるかどうかはコバホークさん(小林氏)がいるかどうか」 小泉氏が立たないのであれば、コバホークさんが決選投票に残るくらいまで存在感を見せないと、と指摘します。 水内氏は、自民党で最近話題となる「刷新感」というキーワードを挙げ、小林氏に期待が寄せられると説明します。 他方、若手が総裁になることで、長老にコントロールされてしまうことも懸念します。 水内氏「若い方だと、人事など長老がバックを握ったりすると、グリップされてしまうのではないかという危機もある。脱しきれないかもしれないけれど、しっかりコントロールできるか問われる」 自民党総裁選は9月。まだまだこれから情報を発信していきますので、ぜひご注目ください!