日本代表の方が強い? いま絶不調の強豪国(4)タレントはいるのに…。全然勝てない、監督に問題か
サッカー日本代表は、9月に幕を開けたFIFAワールドカップ26・アジア最終予選で開幕2連勝。ワールドカップ本大会に向けて力強く前進した。だが一方で、9月の代表ウィークでは強豪と言われる国々の苦戦も目立った。今回は不調を極めている強豪国をピックアップして紹介する。※最新FIFAランキング上位30位以内の国が対象。成績は『transfermarkt』を参照
ウクライナ代表 監督:セルゲイ・レブロフ 最新FIFAランキング:25位 9月成績(ネーションズリーグ・リーグB・グループ1):2敗(順位:4位 / 4カ国中) UEFA EURO 2020(ユーロ2020)では史上初のベスト8に輝いたウクライナ代表だが、現在の代表チームは好結果を残すことができずにいる。 今年6月から7月にかけて開催されたEURO 2024(ユーロ2024)に臨んだウクライナ代表は、欧州で再び存在感を示すだけのタレントを揃えていた。 GKにはレアル・マドリードに所属するアンドリー・ルニンが鎮座し、アーセナルの左サイドバック(SB)オレクサンドル・ジンチェンコがクレバーなポジション取りで攻撃に優位性を持たせる。中盤には躍進著しいジローナで活躍するビクトル・ツィガンコフ、最前線にはツィガンコフと同様にジローナで名前を売り、2024/25シーズンからローマでプレーするアルテム・ドフビクと、実績のある選手たちがチームの骨子を作っていた。ほかにもチェルシーのミハイロ・ムドリク、ジェノアのルスラン・マリノフスキー、エバートンのヴィタリー・ミコレンコといった実力者たちが居並び、戦力は充実していたはずだった。 ところが、ウクライナ代表はこれといった見せ場を作ることなく、最下位でグループステージ敗退。FIFAランキングで勝るルーマニア代表(45位)やスロバキア代表(44位)、同ランキングでは6位と格上ながらも世代交代の失敗で力が落ちていたベルギー代表と同組だったことを踏まえると、少なくとも3位に入って成績上位で決勝トーナメント進出を果たしたいところだった。 9月のUEFAネーションズリーグでも、ウクライナ代表の苦悩は続いている。リーグB・グループ1では2戦2敗。アルバニア代表に1-2、チェコ代表に2-3と、複数失点を喫したうえでの敗戦だった。 至高の料理を作るための食材は足りている。後は、セルゲイ・レブロフ監督が“シェフ”として豊富な食材をどう調理するかに懸かっている。
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