病院で「点滴」の注射を刺されたときに異常な痛みが…我慢するも数分後に失敗と分かり「打ち直す」と言われましたが拒否。この場合、点滴の費用はかかるのでしょうか?
注射失敗における医療機関側の責任
採血など医療機関が患者に注射を実施したものの、失敗して神経損傷などを起こした場合、医療機関側の責任が大きく問われることもあります。実際、裁判が行われて医療機関側に損害賠償が命じられるケースも過去にありました。 例えば看護師の注意不足が原因で、点滴時の穿刺行為により後遺障害が残った事例では、医療費や慰謝料などを合わせた数千万円の支払い命令が被告に命じられています。 一方別の例では、医師から採血を受けた患者が後に左腕の腫れを訴え、神経損傷があったことが認定されました。しかし穿刺方法による損傷が不可避なケースだったと判断され、原告の請求は棄却されています。 このように医療機関による注射については、さまざまなケースがあり、今回のケースがどう処理されるか明確な判断はできないといえます。
診療報酬に疑問が残る場合は医療機関や健康保険組合に相談する
注射の失敗が発生した場合、医療費の支払い義務が免除されるか義務とされるかはケースバイケースであり、明確なことはいえません。 特定の医療行為とその支払いに対して疑問が生じる場合は、支払い拒否を強行するのではなく、まずは該当医療機関や健康保険組合に相談しましょう。 出典 公益社団法人全日本病院協会 みんなの医療ガイド 医療費の仕組み 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部