モチーフは往年のGTカー! ミツオカが新型車「M55」を発表
話題を呼んだコンセプトモデルがいよいよ市販化
光岡自動車は2024年11月21日、東京・麻布のショールームで新型車「M55 Zero Edition(エムダブルファイブ ゼロエディション)」を発表した。 【写真】「ミツオカM55ゼロエディション」の外装・内装を見る(74枚) ミツオカM55は、光岡自動車の創業55周年を記念したコンセプトカー「M55コンセプト」をベースとした市販モデルである。光岡によると、M55コンセプトは2023年11月の発表直後から大いに注目を集め、東京・麻布や富山の同社ショールームで開催された展示会には、延べ1550組以上が来場。特設サイト内のメッセージボックスにも、市販化を要望する声が1300通以上も寄せられたという。光岡ではM55のメインターゲットを「1968年創業の弊社と同じ55年の人生を歩んだ、『同世代の方々』」と説明。まずは 2025年に、特別仕様車のゼロエディションを100台限定で生産・販売する。 ベースとなるのはホンダの5ドアハッチバック車「シビック」で(ゼロエディションにはマイナーチェンジ前の「LX」グレードを採用)、これをもとに外装・内装を独自のデザインに加工。その意匠は、1970年代に一世を風靡(ふうび)したGTカーのイメージを取り入れたもので、丸目4灯のヘッドランプやフロントリップスポイラー、ダックテールなど、各所にクラシックなデザインモチーフを取り入れている。さらにゼロエディションには、専用のリアガラスルーバーや専用アルミホイール、「Zero Edition」のロゴ刺しゅう入り専用本革シートなども採用。特に本革シートには、これも往年のGTカーをほうふつとさせるハトメ(金属製のリング)を施している。加えてインテリアには、オプションでカーボン製の装飾パネルなども用意される。 ゼロエディションのパワートレインは1種類で、1.5リッター直4ターボエンジンと6段マニュアルトランスミッションの組み合わせのみ。ボディーカラーも「レジェンダリーグレーメタリック」のみの設定となる。価格は808万5000円。 生産台数に限りがあることから、M55ゼロエディションの販売は抽選によって行われる。申し込みの受け付けについては、2024年11月22日から2025年1月19日まで、全国のミツオカ取扱店で行われ、応募には申込金55万円の入金が必要となる(落選した場合は返金される)。また期間内であっても、応募者数が350人に達した場合は、その時点で受け付けは締め切られるという。納車は2025年5月に開始し、同年中に完了する予定だ。 なお、ホンダからベース車の供給を受けるに際し、入庫時に新規登録が必要となるため、M55はすべて新規登録済みの車両となる。クルマそのものは新車の状態だが、納車時は中古新規登録の扱いとなり、初回車検が2年後となるので注意が必要だ。 光岡では、2026年以降もM55シリーズの生産・販売を続けていく予定で、今回販売される純ガソリン車の6段MT仕様に加え、順次CVT仕様やハイブリッド仕様、スポーティーな「シビックRS」をベースにした追加モデルの投入も検討しているという。 (webCG)
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